
(20)「自分のトライで帝京大に勝ちたい」 成田秀平
2年生ながらBKの要として圧倒的な存在感を持つ成田秀平(営2=秋田工)。実力者のひしめくBKポジションにおいて昨年からレギュラーを獲得し、明治を勝利に導いてきた。今年4月に香港で開催されたJWRT(ジュニアワールドラグビートロフィー)にもU20代表として出場し、日本の優勝に大きく貢献した。JWRTで更なる進化を遂げ、春シーズンはチームの「トライゲッター」として活躍した成田に話を聞いた。
――帝京大戦以外全勝という結果になりましたが、春を振り返ってみていかがですか
成田:思ったよりも自分たちのアタックが通用していると思いました。個人的にもU20から帰ってきて自信もありましたし、自分の強みであるスピードと、U20で強化することができたディフェンスを春シーズンはすごく出していけたと思います。ただ、得点能力は去年よりも上がりましたが、どの試合も点を取られすぎてしまい全体的なディフェンスが甘かったです。
――成田選手の春におけるベストゲームはどの試合でしたか
成田:個人的にU20で鍛えられたディフェンスが一番出せたのは、岩手でやった釜石シーウェイブスとの試合です。相手が社会人ということで気合が入っていたのもありますし、体を当てたタックルというのが輝いていたと思います。
――帝京大戦での敗戦以降、何か変わったことはありましたか
成田:帝京大戦以前は全勝していたこともあり、自分たちの中でいけるんじゃないかと思っていたのですが、負けた後でこのままの練習じゃだめだなと思いました。練習に取り組む姿勢であったり、雰囲気っていうのをチーム全体で変えていかなければと思いました。
――帝京大に勝利するために必要なことは何だと思いますか
成田:一人目で食い込まれてそのままつながれるというのが多かったので、一人目のパスと二人目のサポートをできるだけ早くするということを意識していかなければいけないなと思います。
――夏合宿の個人的な目標を教えてください
成田:トライを取ることです。ウイングとして当たり前の仕事なので。春の帝京大戦ではトライが取れなかったので自分のトライで帝京大に勝ちたいです。あとはどの試合も自分側のサイドを抜かれないようにしっかりディフェンスを頑張りたいですね。
――秋に備えて今取り組んでいる課題はありますか
成田:チェイスやカウンターといったキックの練習をしています。キックの後の結末が春は良くなかったので、練習でもその部分に取り組んでいます。8月の合宿では7月中に練習していたチェイス、カウンターというものをどんどん出していけたらと思います。
――チーム内で刺激しあっているライバルはいますか
成田:強いて言うなら同じポジションの齊藤剛希(商3=筑紫)さんですかね。やはり同じ逆サイドのウイングをやっていますしすごく強いし、速いです。それを見て、自分はそれに負けないようにプレーしたいと強く思いますね。
――対抗戦への意気込みを聞かせてください
成田:昨年は5位という結果でそのあとの大学選手権もベスト4に入らず終わってしまいました。今年は春の結果でチームに自信がついています。帝京大を倒さないと優勝は見えてこないので、帝京を倒して全勝で優勝というのが目標です。昨年は1年生だったということもあり、気を使っていたようなところがあって自分のプレーがあまり出来ませんでした。でも今年は昨年スタメンで出ていたっていうのもありますし、自分がトライゲッターというのを感じて小澤(和人・平26営卒・現日野自動車)さんみたいな選手になりたいので今年はそれを目指して頑張っていきます。
◆成田秀平(なりた・しゅうへい) 営2 秋田工高出 176cm・78㎏
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