(16)「下のチームから圧力」東和樹・上田宥人・田中健太 第三列同期対談
――春シーズンを振り返ってみていかがでしたか。
東:帝京以外に勝てたことはよかったです。やはり帝京との差は大きいと感じました。
田:東君と同じで、帝京以外に勝てて良かった。帝京大はフィジカルが強くて押し込まれる部分が目立ちました。受け身にならずにやっていけるかが今後のカギとなってくると思います。
上:春シーズン全勝を目指している中で帝京に敗れてしまいました。冬に優勝できるように、この夏に仕上げていきたいと思います。
――春シーズン一敗という好成績がでた要因はどこにありますか。
田:試合中に3、4人のユニットで動けたことだと思います。一人一人が役割を発見して仕事できたことが結果につながったと思います。
上:まったく同じです。
東:自分も同じです。
――印象に残っている試合はありますか。
上:自分は帝京戦ですね。あそこまで大差で敗れるとは思っていなかった。悔しい部分はあったけれど、これからチャレンジしてくという意味で重要な一戦だったと思います。
東:自分も帝京戦です。帝京の体の強さを知ることができた。今も、あのレベルまで持っていけるように日々練習しています。
田:僕は早稲田戦です。前半は早稲田の展開するラグビーにやられて差し込まれる場面が目立ったのですが、後半はしっかりディフェンスして差し込まれても前に出られた。そこをうまく戦えたので印象に残っています。
――今年のFWは非常に層が厚いと思いますが、その中でAチーム入りしている要因はどこにあると思いますか。お互いの印象を教えてください。
東:まず、上田は試合中の運動量も多くてリアクションも早い。明治の核です。
田:上田はラインアウトなどのセットプレーの時に動きが速い。身長も高く体重もあるので前にかける圧が強いと思います。あとは、BKとリンクできるところですかね。
上:田中は自分とは逆でフィジカル面やタックル、ブレイクダウンの時などに激しさを持っています。不器用ではあるのですが、不器用なりにハンドリングやトランディションの部分でしっかり仕事してくれる。
東:(田中健は)やっぱりブレイクダウンの強さです。とにかく体が強いと思います。
田:東はなんといってもセットプレーです。特にラインアウト。東がいるだけで安定する、というぐらい安心して見ていられます。運動量も神がかっています。
上田:(東は)セットプレーはもちろん、縁の下の力持ちだと思います。派手なプレーはしないけれど、見えないところでしんどい仕事をしている。
――夏合宿に向けて、強化していきたいところはどこですか。
田:やっぱり自分の長所をどれだけ見せられて、短所をどれだけ少なくしていけるかだと思います。
上:自分もフィジカル面は強化していきたいです。あとは試合中の細かいコミュニケーションをしっかりやって、ボールタッチの回数を増やしていきたいと思います。FWだけどBKのような動きをしていきたいと思っています。
――今年の明治のチームカラーを教えてください。
田:「ワンチーム」だと思います。B・Cチームの人たちはAに入れるようにがんばって、そのB・Cの層の厚さを受けてまたAが伸びる。そういう好循環が維持できている。
東:来幸さん(勝木来幸主将・営4=常翔学園)を中心にまとまっていると思います。チーム内のポジション争いも激しくて、とてもいい雰囲気が築けていると感じます。
上:二人と同じで練習中に下のチームからの圧力を感じている。私生活の規律からもっとチームを正していければと思います。
――対抗戦に向けての意気込みをお願いします。
東:早稲田と帝京に勝って優勝します。
田:打倒帝京に向けてまずは夏、頑張りたいと思います。
上:去年、個人的にもチーム的にも悔しい思いをしているので今年の冬は越えられるように夏しっかりと練習したいと思います。
◆東和樹(あずま・かずき)政経3 京都成章出 182cm・94kg
◆上田宥人(うえだ・ゆうと)政経3 東海大附仰星出 183cm・95kg
◆田中健太(たなか・けんた)営3 大阪桐蔭学園出 178cm・92kg
関連記事
RELATED ENTRIES