個人、団体ともに満足な結果を残せず/和道会全国競技大会

2014.08.19
個人、団体ともに満足な結果を残せず/和道会全国競技大会
空手四大流派の1つである和道会の、50回の節目となる全国競技会が行われた。3連覇を目指した団体組手は準決勝で立大に無念の敗退。個人戦も最高成績は田坂叡史(政経2=御殿場西)の4回戦敗退と、満足のいく結果を残すことができなかった。

 粘り強く戦えなかった。団体組手はシードのため準々決勝からの登場となった。初戦を難なく突破し、迎えた準決勝。先鋒(せんぽう)の田坂が3―5で敗れると、次鋒(じほう)、中堅も立て続けに敗戦。0-3とストレート負けを喫した。実力差のある相手ではなかったが、いずれの試合も先制を許し、主導権を握れないまま敗れてしまった。疲れからか、試合終盤でビハインドの状況にありながら、積極的に技を出せないシーンが目立った。「体力のなさを感じた」(田坂)、「基礎体力が足りなかった」(中川大資・法2=熊本マリスト学園)と選手たちも口をそろえて体力面の反省を挙げた。

 個人戦も思うように結果を残せなかった。昨年同大会で、1年生ながらベスト4入りを果たした田坂と中川。期待が懸かるも、それぞれ4回戦敗退と、打撲による2回戦棄権に終わり、昨年を上回ることはできなかった。敗戦した試合は、棄権を除き出場選手全員が1ポイントも取れずに終わった。団体戦同様、粘り強い組手を見せられなかった。
 ケガから復帰の中川はこの日が久々の大会となった。個人戦は不運の棄権となったが「つかめたものはあった」と手応えも感じたようだ。

 オフ明けということも響いたのか、いまひとつの結果となった明大。「優勝を狙えるチームだった」(田坂)と自信を持っていただけに、落胆も大きい。この悔しさをばねに、秋の関東大学選手権では優勝を目指す。

[尾藤泰平]

試合後のコメント
部内最高の個人戦4回戦進出を果たした田坂

「3連覇のプレッシャーは少し感じていた。先鋒として、チームに勢いをつけたかったが、ふがいない。同点までいったが逆に取られて悔しかった。試合が3分だったので、けっこう体力面で響いてて、踏み込めそうな場所が思ったよりも全然いかなかった。体力のなさを感じた。全然優勝を狙えるチームだった。やはり実力とかもあるけど体力面とかで劣るところがあったのかなと思う。立教は勢いがあった。(個人戦は)昨日が終わった時点でいけるかなと思ったが、今日の試合では思うような動きができなかった。(今後の目標は)関東の団体戦ではやっぱり優勝したいなと思う。まずは体力面をなんとかしたい。個人としての目標はどこに出ても負けない戦いができるようになりたい」

今大会が復帰戦となった中川
「個人戦の1回戦でケガをして、せっかくの復帰戦だったが調子を崩した。だが取り戻せているものも多く、通用しないとか特に悩んだりすることはなく、気持ち的にはポジティブだ。昨日は1回勝って(ケガで)棄権したがまだやれると思ったので今日は、自分から志願してエントリーした。結果は良くなかったが、つかめたものはあった。チームの反省としては、今回はオフ明けということで練習もあまりできておらず、基礎体力が足りなかった。持久力がなく試合を継続する力が欠けてしまって、集中力が乱れてしまった。今後はまずはケガのケアをして、インカレもあるのでそれに向けて調整していきたい」