女子注目種目(6)

2014.08.14
 6回目は女子注目種目、女子舵手付きクォドルプルクルーを特集します。クルーの練習の様子、優勝に懸ける想いに迫りました。

女子舵手付きクォドルプル

 3年ぶりの優勝を目指す。女子の花形種目である女子舵手付きクォドルプル。各大学ともトップクルーで編成され、大学の威信をかけて試合に臨む。明大は5学の軽量級選手権大会で女子舵手なしクォドルプルがライバル早大を下して優勝、昨年に続き連覇を達成、東日本選手権でも女子舵手付きクォドルプルが優勝を果たすなど成果を残している。昨年度は全日本軽量級選手権大会で女子舵手なしクォドルプルが優勝を果たすも、インカレでは早大にあと一歩届かず悔し涙をのんだ。

 楽しむことで成果につなげる。今回のインカレには松岡結(文4=浦和一女)、有山裕美子(文2=浦和一女)、中尾真琳(政経2=熊本学園大附)、植松香穂(文1=加茂)、里村杏香(農2=青森)のクルーで試合に挑む。クルーの持ち味は活発な声掛けだという。2年生以下が4人というクルーだが、練習中も互いに気づいたことを声掛けの形で指摘し合う。「すぐにこぎを変えられる」(松岡)というように、指摘をすぐにこぎに反映させられることも持ち味の一つだ。楽しくやる、というモットーの下に、ミーティングでも短所を多く指摘し合うのではなくて、長所を見つけて伸ばしていくことにより重心を置く。追い詰められた状況でもポジティブに練習する雰囲気をつくっていくことで、いい循環を生み出すという。「毎日伸びていると感じる」(有山)とクルーは手応えをつかむ。現在は午後の時間を体力作りに当て3000mをハイレートでこぐなど、課題とする体力強化に取り組む。「タイムだけだと昨年よりも速い」(松岡)と調子は上々で、練習の成果はタイムにも表れている。

 端艇部の最大の目標とするインカレ男女総合優勝を成し遂げるには、有力な選手を乗せた女子舵手付きクォドルプルの優勝は必須となる。昨年度は例年の明大を凌ぐ好タイムを出しながらも準優勝に終わった。「昨年のインカレのマネジャーと選手の悔し涙が強く印象に残っている。今年は表彰台にのぼりたい」(里村)。「今井先輩(平成26商卒)が言っていた『顔晴れ』がしたい。試合後顔が晴れる試合がしたい」(中尾)。昨年の悔しさを、今年は繰り返さない。表彰台を笑顔で飾るべく、努力を重ねていく。