全日学へ出場者出そろう/全日本大学総合選手権(個人の部)関東予選

2014.08.11
全日学へ出場者出そろう/全日本大学総合選手権(個人の部)関東予選
 大学日本一を懸けて戦う全日本大学総合選手権大会(全日学)の関東予選が行われた。ダブルスでは岡田崚(商4=愛工大名電)・船本将志(商1=野田学園)組、森聡詩(営4=東山)・西森伸明(商3=上宮)組が。シングルスでは西森、田中悠太(政経3=小高工)、滝澤拓真(情コミ2=長野商)がそれぞれ本戦に駒を進めた。これにより明大からは予選免除者を含めダブルス6組、シングルス13人の出場者が出そろった。

ダブルス
 全259組が出場した男子ダブルス予選、明大勢で本戦出場に名乗りを上げるのは森・西森組と岡田・船本組。昨年は決定戦で敗北を喫した森・西森組だったが雪辱を果たし「ホッとしている」(西森)と安堵(あんど)の表情を浮かべた。岡田・船本組は今回の大会が2度目の新鮮なペアだ。1年の船本を4年の岡田が精神面でも引っ張るプレーで初戦から1ゲームも落とすことなく本戦に駒を進めた。予選免除者の中には昨年の全日学王者平野友樹(商4=野田学園)・有延大夢(商2=野田学園)組や、今年の関東学生で優勝した町飛鳥(商2=青森山田)・森薗政崇(政経1=青森山田)組がおり、本戦では混戦が予想される。それでも「狙うは優勝」と意気込む岡田。今年の全日学の台風の目はこの2組になるかもしれない。

シングルス
 滝澤がシングルスで初の全日学本戦出場を決めた。昨年は決定戦である4回戦でフルゲームの接戦を落とし本戦出場を目前のところで逃していいただけに、今大会に懸ける思いは強かった。2回戦から相手を寄せ付けることなく順調に勝ち進み、最後は柳沼(法大)との接戦を制し念願の本戦出場を決めた。試合後、滝澤は「今大会に向けてしっかり準備し、いい結果を残せたので良かった」と安堵(あんど)の表情を見せた。今年は単複両方での活躍に期待が懸かる。
 また田中・西森も昨年に続き本戦出場を決めた。だが、昨年は両者ともに3回戦で敗退し思うような結果が残せていない。「全日学で勝つことが目標なのでベスト16目指して頑張りたい」(田中)と昨年以上の成績が残せるかに注目だ。

 全日学本戦の前に、9月にはグランドスラムが懸かった秋季リーグが控えている。「昨年リーチという形で逃して、周りから言われる以上に自分が、達成したいという思いは強い」と田崎俊雄監督は熱く語る。「当たり前のことをきちんとやっていくことが近道」とこれからは卓球の基本であるサーブやレシーブの強化に力を入れる。秋季リーグで優勝し、悲願のグランドスラムを達成できるか、強豪校としての真価が問われる。

[田中莉佳・黒沢賢吾]