今年初の全日本大会 入賞者なしも健闘/全日本学生ダートトライアル選手権

2014.08.05
 三大全日本学生大会のうちの一つ、全日本学生ダートトライアル選手権が広島で行われた。明大からは、渡邉晴也(政経3=成城)、大森和也(理工3=明大中野)、小平勝也(商2=巻)が出場。だが、納得のゆく走りができず。明大は昨年の7位から順位を下げ10位で終えた。

 悔しさの残るレースだった。ダートトライアルは、計2回走り、良いタイムが持ちタイムとなるタイムレース。一走の渡邉は、一本目でコースを誤るトラブルもあり、波に乗れず。「一本目タイムを残せれば、二本目で挑戦ができた」と悔しい表情を浮かべた。エースで最終走者の大森は、一本目から2分4秒6と1位の岡(甲南大)から13秒近く離されタイムを残せず。二本目では、1分59秒6とタイムを上げたが、全体39位に終わった。上位入賞が期待されていただけに「まだまだ練習が足りない」と大森。8月下旬に行われる全日本学生ジムカーナ選手権では、挽回を狙う。それでも、唯一の下級生である小平が健闘。「団体戦のほうに足を引っ張らないようにすることが目標だった」と、初出場ながら主力候補に一気に名乗りを挙げた。
 天候にも悩まされた。この日の広島の天気は、雨。晴れ用のタイヤしか持ってきていなかったため、バランスを取ることを狙って急遽タイヤの空気圧を変え臨んだ。しかし「裏目に出てしまった」(渡邉)と前日の練習と比べ、運転中のバランスが崩れてしまった。また上位入賞校は関西勢が占めている中で、明大は普段は練習することの少ないコースということも敗因の一つだった。
 今年は、4年生が一人と上級生が少ない自動車部。それでも下級生が活動しやすい雰囲気を作ることで、今大会でも下級生が率先して仕事を行う行動が光った。それだけに大会後、金子良太主将(法3=明大中野)は「昨年を超えたかった」と悔しさを滲ませた。8月の下旬には、全日本学生ジムカーナ選手権が行われる。この悔しさをバネに、ジムカーナでの巻き返しに期待したい。