ルーキー特集(1)

2014.07.31
 1回目は、今年度明大端艇部に入部した注目のルーキーの2人を取り上げます。今までのボート人生や今後の目標などを語っていただきました。いずれ部の中心となるであろう彼らの今後の活躍に期待です!
河井京介(法1=関西)

 河井がボートに出会ったのは、中学時代だ。もともとは水泳部だった。偶然ボートのクラブチームに入っていた友人に誘われ、練習に参加したことがきっかけだ。練習がとても楽しく興味が湧き、ボートの世界に飛び込んだ。
 高校2年時の全国選抜大会で初めてシングルスカルで出場し、準優勝という好成績を残した。高校時代成績を残せた上楽しさを感じていたので、迷わず大学でもボートをする道を選んだ。「明大は男子も女子も強い。だから、最大のライバルである日大に勝つためには明治だと思った」と明大への入学を決めた。 
明治大学入学後は劇的に環境が変化した。寮生活や早朝からの朝練、授業が終わってからの午後練など河井にはこれまで経験がなかった。いまだに慣れず、違和感を抱くこともあるという。しかし、そのボートに集中できる環境は彼の持ち前のストイックさと合わせて、彼の成長を助長している。オフの日でさえ、ボートのことを考えている。練習し足りなかったら自主的に練習し、ボートの動画を見てイメージトレーニングを行っている。「大学と高校では漕ぎが変わった。基礎が身につき、さらに漕げるようになった」と自身の成長を実感している。
 河井の武器は、自他ともに認めるパワーである。その実力を買われ、インカレでは対抗クルーである舵手なしフォアのメンバーに選ばれた。上級生ばかりの中に唯一の下級生でプレッシャーもあるが「先輩方に負けないくらい頑張って、明大へ貢献したい」と力強く語る。目標は「優勝しか考えていない」と頼もしい一言。インカレでの河井らしいパワーある漕ぎが見ものだ。

山田加奈(商1=宇和島東)

 岐阜国体女子舵手付きクォドルプルで優勝という輝かしい実績をもつ。ボートを始めたのは兄の影響である。兄が高校からボートを始めていて大会をよく観戦しに行っていた。「面白そうというよりは、ただただボートってすごい」と魅力に引き込まれるように始めたという。
 高校と大学は違いばかりだ。「高校時代は先生に言われたことだけをしていた。でも、大学では自分たちが主体でやっていかないといけない。監督が毎回指導してくれる訳じゃない」と自分たちで考え動くことに、難しさを感じながらも選手間のコミュニケーションを大事に日々の練習に取り組んでいる。
 負けず嫌いの性格で、これまで好成績を収めてきた。一方で、課題はレースの後半1000m以降になるとフォームが崩れやすくなることだ。「常に意識するしかない。練習する時、とにかく気をつけている」という。「練習でも上手くいかないと、自分が納得するまでやる」と口数は決して多い方ではないが、一言一言に内に秘めた闘志を感じさせる。ルーキーの今後の成長が楽しみだ。
 インカレでは、まだどの種目に出場するかは未定である。しかし、明大の最大目標であるインカレ男女総合優勝が彼女自身の目標でもあり「総合優勝に貢献できるよう頑張りたい」と語る。決戦の日まであと少し。明大端艇部の未来を担うであろうルーキーに期待をよせる。