上位入賞するも課題残る/湾岸クリテリウム

レースをけん引した小林(左)、金井
勝負はラスト1周で大きく動いた。最後の直線で中盤目立った動きを見せなかった早坂(山梨学大)が先行すると、金井に続き小林もスプリントを掛けた。「後半自分が伸びていって差すつもりだった」と小林はゴールスプリントに勝負を懸けたが、あと一歩及ばず。ほぼ同時ゴールとなり写真判定の結果、小林、金井が2位、3位。惜しくも優勝を逃した。レース前半は先頭に抜ける選手が出るも、吸収され元に戻る場面が続いた。4周目で現在RCS総合2位の佐々木(早大)が前に出ると、明大勢はすかさず反応。距離を詰め、先頭を吸収しけん制した。中盤、金井、佐々木、小林の順に前に抜けると後ろとは3、4秒の差をつけ逃げの集団をつくった。「ラスト1周までは自分の思うレース展開で持ち込めたと思ったが、最後思うようにいかなかった」(金井)と明大勢がレースをけん引していただけに悔やまれる結果となった。
次に開催される大会はRCS第6戦白馬クリテリウム。インカレ前の最後の試合だ。悔いの残らぬようさらに選手たちは士気を高めていく。
インカレまで1ヶ月を切った。今大会で見えた明大の課題を改善しインカレに万全な状態で臨む。
[辻成美]
試合後のコメント
金井
「(レースを振り返って)今回は鹿屋体大や日大がいなかったので、勝たないといけない試合だと思っていた。ラスト1周までは自分の思うレース展開で持ち込めたと思ったが、最後思うようにいかず2人に捲(まく)られた。(試合前の調子は)久しぶりのレースがRCSで去年のチャンピオンシップ取った時の感覚を取り戻しつつ、守るものもなかったので、どんどん攻めていこうと思った。コンディションは良かった。(作戦について)逃げて勝ちたいというのが自分の脚質的にあって、何回かトライしたがうまくいかなかった。(4人で話し合ったことは)カップ戦においては、特にない。個人で各々走りたいように走った。(去年年間王者に輝いたが)今年はレースにあまり出場できていないので、分からない。でも、チャンスがあれば狙っていきたい」
市山襄(政経4=法政二)
「(レースを振り返って)アタックが掛かっても決まらなくて、ゴールスプリントで決まるかなという展開だった。実際にクラス3とクラス2を見て、個人の力がはっきりと出るコースだと思った。人の後ろにつくのは得意だが、自分で行ったりするのは苦手なので、粘ってついていこうと思ったがそれが続かなかった。(4人での話し合いは)特にしなかった。スプリント勝負になるなど、レース展開について少し話したくらいだった。個人での戦いという感じで臨んだ。(収穫、課題は)長野での全日本個人ロードで落車してしまって、それが響いて思うように走れていなかった。今回のレースで少しずつ走れるようになってきたことが分かったので、そこが収穫。逆にこの調子のままだと間に合わないという焦りも感じた。(インカレに向けて)今年が最後になるし、悔いは残したくない。インカレまでの残りの練習をがむしゃらにやっていきたいと思う」
鈴木快彰(政経4=横浜)
「(レースを振り返って)暑いのは分かっていたが、熱にやられてしまった。あまり暑さに対処できていなかった。湾岸はこれが最後なので白馬でしっかりと走ってインカレに臨めればと思う。(4人での協力などはあったか)特に話はしていなかったが、自分が逃げたときは後ろで小林たちがサポートしてくれていたみたいなので、チームプレーはできていたのかなと思う。(序盤から前へ出る姿勢が目立っていたが)コーナーで抜けたので行けるかなと思った。クリテリウムだと自分は前に位置して走る方なので、前で走った。キツくなったら後ろにうまく下がれたので、そこは良かったと思う。(インカレに向けて)最後のインカレとなるので、今まで以上に気合いを入れて頑張りたい」
帖地森(営3=北桑田)
「(レースを振り返って)独走力のある眞砂がいて、同期の鈴木も一緒で、自分的には結構余裕を持って試合に入れた。クラス3のレース展開を見た限り逃げが決まっていたので、そういう展開に自分も持ち込めたらと思っていたが、なかなかうまくいかず、7位で終わって悔しい。コーナーも突っ込めたので、最後の位置取りが敗因。(試合前に話したことは)特にはない。ただ鈴木にはこのコースは得意じゃないと伝えていたので、アシスト的な感じで手伝ってもらおうと思っていた。(今年の目標は)去年ケガで1年間出られなくて、インカレも出場できていない。やっと今年復帰できたのでチームに貢献したい」
小林
「(2位は)正直悔しいがよく走ったと思う。(最後のスプリントは)早坂さんが最初に掛けた。これはもらったなと思ったが、予想外に伸びた。後半自分が伸びていって差す予定だったので前は堪えていたが、思ったより伸びた。いい感じに踏めていた。(マークしていた選手は)とりあえず前にいる人だけを見てもがいていたのでマークしていた選手は特にはいない。スプリント勝負だったら優勝する予定だったが勝てなくて悔しい。(年間王者を狙うのは)今回は厳しい。帰省期間中にレースがあったりしてほとんど遠いのでみんな出ないと自分も出られないのでやっぱり一人で行っても勝てない。出られるレースで勝って上位に食い込みたい」
河津
「(2位という結果は)全然駄目だった。やっぱり1位にならないとクラス1に上がれないので1位しか狙ってなかった。(順大の西尾さんとスプリント勝負だったが)力負けだった。自分の体力が無かっただけ。(今回のコースは)心肺機能がついていかなかった。息が上がりすぎて最後ついていけなかった。(今回のコースは)距離は短いので楽な方なんですけどペースの上げ下げが激しかった。(レース展開は)残り4周くらいから一人で逃げて勝ちたかったが逃げる体力が無かった。(インカレで)いい結果を出せるように頑張りたい」
眞砂
「( レースを振り返って)毎回ロードに出ているが、自分が消極的な走りをしているのが目立つと思う。集団から飛び出す勇気が無かった。集団から逃げようと常に考えていたが、飛び出ることができなかった。(暑さはレースにどう影響したか)クリテリウムは展開が激しくてスピードも速いので、給水のタイミングもなかなか無かった。暑さで集中力を保つのも厳しかった。(レース中意識したことは)先頭集団にいたら脚を使わなくて済むので、前へ前へということを意識した。実際は結構微妙な位置で脚を使ってしまった。(思うようなレースができたか)自分は独走系の選手なので、やっぱり引き離して勝ちたかった。そこは集団から逃げ出す勇気が必要なので、課題かなと思う。(インカレに向けて)オフ期間で調整を失敗して調子が下がってしまったので、インカレまで気を抜かないで死ぬ気で上げていきたい」
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