団体戦6位に 次戦に向けてさらなるレベルアップを図る/東日本大学対抗選手権大会
62kg級では永原祐志(法2=熊本西)、美島亮(政経2=名城大附)の2選手がプラットに立った。どちらも表彰台には届かなかったものの、納得がいく試合内容となった。
自身の試技を「90点」と笑顔で点数をつけた永原。スナッチ106kg、ジャーク125kg、トータル231kgを挙げて5位に食い込んだ。目標とするトータル235kgにあと4kgまで迫った。今後はジャーク種目のレベルアップを課題として、全日本インカレでの目標達成を目指す。
美島はスナッチ100kg、ジャーク130kg、トータル230kgを成功させ6位となった。今回は団体としての結果を重視して安定した試技を見せ、試合後には「今日の出来は良かった」と満足そうな表情で振り返った。次戦に向けてスナッチとジャークの両方を総合的に練習し、さらなる躍進を図る。
ジャーク自己ベストを更新した。69㎏級では佐藤光(政経4=宮城農)がスナッチ113kg、ジャーク143kg、トータル256kgを挙げ4位の成績を残した。自身のジャークベスト記録を3kg更新と健闘した。
補欠出場でチーム最高順位につけた。原亮太主将(法4=須磨友が丘)の補欠として大会1週間前に出場が決定。高校以来の減量で約2.5㎏を落とし、パワー面の不安もあった。決して調子も良くはなく、チームに貢献しなくてはという緊張もあったが「いい緊張感に変わった」と、6本の試技を全て成功させた。4位の成績は明大勢トップ。予想外の好成績に「今日は100点。満足のいく試合ができた」と胸を張った。
69kg級からはもう一人、小川翔太(政経3=能代工)が出場。スナッチ112kg、ジャーク140kg、トータル252kgで5位につけた。
今大会までに腰にケガを抱えていたことや、練習後のケアが十分ではなかったこともあり「調子はボロボロ」と苦しい状態。それでも痛み止めの注射をして試技に臨んだ。得点計算などは全てセコンドの大皿健太(法3=明石南)、二村岳周(営3=名城大附)に任せた。「これを挙げればいいんだ」と目の前のバーベルのみに集中することができ、最後は気持ちでジャーク140kgを挙げ切った。
全6本中5本の成功となったが、調整不足を実感していたため「このような試合運びができると思わなかった」という驚きとともに「正直もう少し上を狙えた」と悔しい表情ものぞかせた。今回の結果にも納得はしない。9月の東日本個人選手権では今回の失敗を繰り返すことなく、実力を出し尽くしてみせる。
77kg級では吉川琢磨(政経2=明石南)がスナッチ127kg、ジャーク133kg、トータル260kgで5位となった。腰のケガにより万全な状態で試合に臨むことはかなわず、10本もの大量の痛み止めの注射を打って出場した。競技中、激しい痛みのあまり声が出てしまう場面も見られたが、スナッチ、ジャークの計6本を全て成功させて団体戦における仕事をしっかりと果たした。ハンディを負いながらもスナッチでは1位を獲得。高い実力を見せつけた。今大会における試合内容は到底満足のいくものにならなかったが「今回のようなケガを負ったぶざまな試合ではなく、台の一番上に乗れるように調整していきたい」と全日本インカレに向けて闘志を燃やしている。次戦での活躍に期待が懸かる。
課題を残す結果に終わった。85㎏級で西岡翔吾(政経3=能代工)が、スナッチ121㎏、ジャーク155㎏、トータル276㎏を挙げ5位につけた。
腰のケガが影響した。大会前に腰を痛めた。治ったかに見えたものの、当日のアップ時に腰を痛めた。スナッチでは気にならなかったが、ジャークではクリーンの立ち上がる瞬間に痛みが走り、思うような結果を出すことができなかった。
6本中3本失敗の結果に「弱すぎる」と悔しさをにじませた。しかし同時に自分の弱点を把握するいい機会となった。「夏合宿や、解散後に地元に帰って記録を伸ばしたい。まだ強くなれるはず」と前を向く。悔しさをばねに成長を誓う。
実力を出し切れなかった。105㎏級に出場した畠山桂(政経4=能代工)は、スナッチ120㎏、ジャーク165㎏を挙げトータル285㎏、7位に終わった。
予想外の結果だった。スナッチ強化に取り組み、125㎏成功は射程圏内だった。1本目の120㎏を失敗し気が動転したのか、3本目の126㎏を失敗。当日練習でも120㎏を成功させていただけに「まさか落とすとは」と肩を落とした。しかしジャークでは自己ベストの165㎏を成功させた。セコンドの原主将にスタート重量を下げないかと言われたものの「行かせてほしい」と元の重量を押し通した。最後の168㎏こそ失敗したが「限界かと思った」という160㎏から、165㎏への挑戦を成功させたことは自信になるだろう。
「弱点と思われているスナッチの記録を上げて驚かせたい」と試合に臨んだだけに、悔しい結果となったが、まだ諦めていない。今後もスナッチ強化を続け、東日本個人戦では「125㎏を成功させる」と前を向いた。
団体成績は振るわない結果となったが、試合の内容に関しては選手それぞれがさまざまな感想を抱いた。次戦に向けて各々が今回の大会で見つけた課題をこなしハードな練習を重ねていく。全日本インカレでの明大勢の活躍に期待したい。
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