
リベンジ果たし、インカレ2年ぶり制覇!/全日本大学総合選手権(団体の部)
[対早大戦]
平野と町の粘り強さがチームを救った。平野・森薗組のダブルスが敗れ、ゲームカウント1―2と追い込まれる。それでも4番手の平野は引きずらなかった。序盤からガッツ溢れるプレーをして相手を押し切った。そして5番手の町。セットカウント2―1で迎えた4セット目に先にセットポイントを与えてしまう。しかしそこから今まで温存していたサーブを出し、流れを一気に自分のものにして試合を決めた。チームが一つになり大逆転。非常に良いムードで決勝に入ることができた。

殊勲賞を受賞した平野主将
[対愛知工大戦]
3番手の平野・森薗組がチームとしての意地を見せた。決勝戦の愛知工大戦。1試合目の平野が負け悪いムードになるかと思われたが、2試合目のエース丹羽が昨年負けた吉村(愛知工大)を相手に受け身でなく自ら攻撃を仕掛け勝利。そしてゲームカウント1―1で迎えた3試合目の平野・森薗組。鬼気迫る積極的なプレーで序盤から相手を圧倒し、ストレートで勝利した。「早大戦を反省して臨んだ。相手がどんどん攻めるプレーをすることが分かっていたので試合前にブロックを友樹さん(平野)と練習した」(森薗)と準決勝で敗れた悔しさを払拭(ふっしょく)し、明大に流れを引き寄せた。最後はいい流れをそのままに早大戦に続き町が勝ち星を挙げ、優勝を決めた。「おいしいところを持っていきました。膝を痛めていたことに関しては練習や試合前にストレッチを欠かさずして、違和感は全くなかったです」(町)とこの勝利で今大会負けなしの4勝とした町が、最高の形で締めくくった。

決勝で勝利した平野・森薗組
2年ぶり15回目のインカレ優勝を果たし、グランドスラムに王手をかけた明大。残すは9月に始まる秋季リーグのみ。「今回は予選リーグから一つになれていた。全体でインカレを優勝できた」(川口努コーチ)と個人の力だけではなく、チーム力もある明大を証明できた。歴代最高と言われるほど選手の層が厚い今年の明大、3年ぶりのグランドスラムも夢ではなく現実味を帯びてきた。

優勝を決めた町
[黒沢賢吾、吉田周平]

チーム全員で勝ち取った優勝だった
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