1部校の東京医療保健大に大差で敗れる/東京都夏季選手権

 東京都夏季選手権の2回戦が行われた。明大は1部校を相手に、自分たちの流れを作って点を重ねる。しかしリバウンドや攻守切り替えの不十分さから失点がそれを大きく上回った。勢いづく相手に連続して得点を許す場面が何度も見られ、61-120の大差で敗戦した。

スターターは、川副舞(理工3=富士学苑)、千葉美知瑠主将(文4=東京成徳)、伴真衣香(文3=東京成徳)、北浦彩加(国日3=大津)、萱沼史織(情コミ2=埼玉栄)。

 立ち上がりは悪くなかった。相手は前回大会2位の強敵だが、序盤は対等に試合が進む。萱沼による2本の3Pシュートや、川副がファウルからのフリースローを確実に決め、得点を重ねる。しかし第1クォーター残り2分あまりというところでタイムアウトが入り、そこから相手の調子が上がった。タイムアウト後は10点を連取され、14-30で第1クォーターを終えた。その後も点差が開く。ディフェンスでもオフェンスでも、身長差や体の当たりの強さから終始リバウンドで引けを取った。そこから速攻で失点してしまうシーンが目立った。得点するも、攻守の切り替えの遅れから、すぐに点を返されてしまう。結局は61-120とダブルスコア近い点差で敗れた。

 押され気味なチームの空気を、千葉が走り回ることで変えた。第3クォーターでは積極的な攻撃シーンが増えた千葉。自身が「自分の武器」(千葉主将)と語る、スピードあるプレーがチームを活気づける。これが効果的に働いて、後半は流れを作ってボール運びが出来た。「自分たちの流れに持って行くことができたのは良かった」(伴)と、満足感が見られた。

 相手の東京医療保健大は1部のチーム。現在3部の明大にとって、格上相手のこの試合は貴重な経験となった。この敗戦で今大会は敗退が決まったが、収穫はあった。「体の当たりとかスピードの速さを体で覚えて、持ち帰って、リーグ戦でそれを生かして2部に上がりたい」(千葉)と、チームは次の目標に向かって前向きだ。

[渡辺由理佳]

[試合後のコメント]
千葉主将

「立ち上がりはバタバタして、自分たちが勝負に行かないでミスをしてしまいました。途中から修正しましたが、最後は集中力が切れてバタバタしてしまいました。そういうところはリーグ戦に向けて修正したいです。今日は1部のチームとやれて、体の当たりとかスピードの速さを体で覚えて、持ち帰って、リーグ戦でそれを生かして2部に上がりたいです。リバウンドは、自分たちが当たられて、消極的になってしまいました。当たられると体力も取られるので、そこでさぼった部分が出ました。リバウンドが取れないと勝てないと思っています。自分自身のプレーとしては、今日の試合で前期が終わりで、通して去年より良いと個人的には思っています。自分の武器であるスピードを生かしたプレーができています。チームでオフェンスの足が止まってきたときに引っ張っていけるよう考えていて、今日は気付くのが3ピリで遅かったけど、強い相手にそれができてよかったです」


「前半に1部のチームの速さに単発のシュートを打たされてしまった場面がいっぱいあった。後半は修整することかできた。自分たちの流れに持って行くことができたのは良かったと思った。個人としては前半に無駄なファールをしてしまったところが悪かった。人数が少ない中でそういうファールが一番痛いので良くなかったと思う。ディフェンスの面ではひとりひとりが1対1で守りきるということが目標だった。オフェンスは自分としてはやはりどんな場面でも取りに行くということを目標にしていた。(秋に向けて)シュートで終われないミスがたくさんあったので、必ずシュートで終わるオフェンスにするということと、ディフェンスでは個々の1対1が出来ていなかったのでディフェンスをもっと強化すること、3線で止めた後のローテーションとかをもっと声を出していけたらいいと思う。チームディフェンスをもっと作り上げていきたい」

萱沼
「体の当たりで負けていた。リバウンドでは相手を抑えるのに必死で、跳んで勝負するところまでいかなかった。勝つためには抑えるのは当たり前にならないといけない。最初にアウトサイドで勝負して外に引きつけてドライブ、というのをやろうと思っていた。そのあたりは5人でもっとタイミングを合わせないといけない。いい合わせというのはできてない。ファールも多かったので一回ファールしたら次はファールしないでとめないといけない。競り合いで負けているので勝つためにはそこでしっかり勝っていかないといけないし、やられたとしても続けてやられないようにしないといけない。そのすぐ立て直せるような軸になりたい」