2部日体大を下し初戦突破/東京都夏季選手権

 学生だけでなく社会人も集う東京都夏季選手権、1回戦では日体大と対戦した。Bチームではあったものの、2部を相手に終始ゲームを支配。ディフェンスからの速攻という得意の形を中心に、安定したオフェンスを見せ94-78で快勝した。次は28日に前回大会2位の東京医療保健大との対戦になる。

スターターは、川副舞(理工3=富士学苑)、千葉美知瑠主将(文4=東京成徳)、伴真衣香(文3=東京成徳)、北浦彩加(国日3=大津)、萱沼史織(情コミ2=埼玉栄)。

 立ち上がりから主導権を握った。序盤は日体大がボールを回し、明大がカウンターを狙う構図となる。第1クォーターでは厳しさのあまりファウルが多くなってしまったが、前半はアグレッシブなディフェンスが効果的に機能した。それが顕著に表れたのが第2クォーター、わずか8失点に抑えた。オフェンス面では、ボールを奪ってから、あるいは失点してからの切り替えが素早く、速攻が何度も決まった。時間をかけて攻める場面でも、インサイドの萱沼の高さを生かした攻撃を軸に着実に得点を重ねた。ファウルが多くなった選手に代わって入った儀保梓(政経3=那覇)も、3Pシュートを沈めるなど役目を果たしチームに勢いをもたらした。結局前半でつけた16点の差が、そのまま最終スコアの差となった。

 川副が攻守にわたり活躍した。「相手のガードを止めることを意識してプレーした」(川副)と話すように、相手の攻撃の起点となるガードからのパスを幾度となくカットし、反対に速攻の起点となった。3プレー連続でパスカットを決めたり、相手の失点後のリスタートでスキをついてボールを奪い、そのまま得点したりと、随所に好プレーを見せた。「自分が出場している間はガードを抑えることができていたと思う」(川副)と本人も納得の様子を見せた。

 今年は1、2年生の人数が不足したために、新人戦ではなく東京都夏季選手権に出場することになった。若いチームで経験を積むということはできないが、その分チーム全体としてのさらなる成熟が期待できる。「こういう時しか1部や2部の相手とやれないので、今大会では自分達のどこが通用するのかを確かめたい」と川副は話す。公式戦ではないものの、リーグ戦に向け重要な大会となる。今後も格上のチームを相手に、どれだけ自分たちのバスケを見せられるかに注目だ。

[尾藤泰平]

試合後のコメント
千葉主将
「(今日の試合を振り返って)雑なところが出ていたと思う。雑な部分はチームの悪いところ。今日はそれがもろに出てしまったので来週までには修正していきたい。ディフェンスから速攻で攻めるというのがチームカラーなので格上のチームに対してそれが何本か出たというのは結構良かった。今日の相手はBチームだったのでもう少しやれたのではないかとも思う。雑プレーからミスが生まれ、続けてミスになってしまうので修正したい。焦点はリーグに合わせている」

川副
「Bチームではあったものの、2部のチーム相手に通用する部分が多かったのは良かった。集中力を維持させることができなかったのは反省しなければならない。関東トーナメントが終わってからは、出だし、リバウンド、ルーズボールなど改めて基礎に重点をおいて取り組んできた。個人的には、相手もバタバタしていたので、相手のガードを止めることを意識してプレーした。自分が出場している間はガードを抑えることができていたと思う。こういう(トーナメントに参加している)時しか1部や2部の相手とやれないので、今大会では自分達のどこが通用するのかを確かめたい。そしてリーグ戦につなげていきたい」

儀保
「ディフェンスから全員でやることとリバウンドの徹底を意識して望んだ。前半はうまくできたが、第4クォーター終わりになるにつれてあまりできなくなってしまった。トーナメントで白鴎大とやって、体の違いをすごく感じた。トーナメントが終わってから練習もゲームライクに厳しくやるようになった。リキ(北浦)が入ると中がすごく安定する。今日はチーム全体的にファウルが多くて、スタートの5人が出られない時間があって、そこを自分がつなげたのはよかった。来週も強い相手なのでどうなるか分からないけど白鴎大のときのようにやりたい」