世界で戦う明大勢 課題残す/ジャパンオープン荻村杯2014

2014.06.22
世界で戦う明大勢 課題残す/ジャパンオープン荻村杯2014
 国内外のトップ選手が参加するワールドツアーが横浜で開催された。明大からは6人が出場し、会場を沸かせる活躍を見せた。丹羽孝希(政経2=青森山田)、森薗政崇(政経1=青森山田)の同士対決ではフルゲームの末に森薗が勝ち星をつかんだ。上位に食い込むことはできなかった明大勢であるが、世界を相手に課題の見つかる大会となった。

 中学生以来の対戦だった。大会3日目に行われた男子シングルス決勝トーナメント2回戦は丹羽と森薗の同士対決。森薗にとって中、高、大の先輩である丹羽は世界ランキングも日本トップクラス。1ゲーム目は丹羽が危なげなく取り、勝負はこのまま丹羽に傾くかと思われた。しかしその後「戦略を立てて相手の嫌がるところを狙っていった」(森薗)と気迫に満ちたプレーで森薗が2ゲームを連取。最終ゲームまで一進一退の戦いを繰り広げたが「最後までエンジンがかからなかった」と敗北を喫した丹羽。試合後森薗は「公式戦で丹羽選手に勝てたことで自分の中にあった何かもやもやとしていたものが取れた。これからもお互いに切磋琢磨(せっさたくま)していきたい」と語った。対する丹羽も「彼はこれからもっと強くなる。競争相手としてお互いに頑張っていきたい」と話し、互いに良い刺激を与えていることがうかがえた。

 課題の見つかる大会だった。丹羽との戦いを制した森薗だったが続く3回戦では周(中国)に1―4で敗北。「自分の強みであるチキータを外されて思うようにいかなかった」(森薗)と、昨年の世界ジュニア準決勝で敗れた相手にリベンジを果たせず、悔しい顔を見せた。さらに「自分は体格でもパワーでも負けている。スピードを磨いてさらに速い卓球をしたい」(森薗)と語った。今回のジャパンオープンでは上位に食い込むことができなかった明大勢であったが課題の見つかる収穫があった。男子シングルスU21で予選を勝ち抜き本戦に出場した有延大夢(商2=野田学園)は「世界のいろいろな人と戦うことで対応力を磨いていきたい」と語る。同じく本戦に出場した松下海輝(商3=希望が丘)も「勢いで勝てる場所ではない」と悔しげに話した。これからも世界を舞台に戦う明大に目が離せない。