3回戦突破し準々決勝へ進出/東日本大学選手権

2014.06.21
3回戦突破し準々決勝へ進出/東日本大学選手権
 東日本インカレが開幕した。昨年創部以来初制覇を果たし、連覇を目指す明大は2、3回戦で北翔大、札幌大と対戦した。下級生中心のBチームも出場するなど選手層の厚さを見せつけ2試合ともストレートで勝利。明日の準々決勝へと駒を進めた。

 明大にとって初戦となった2回戦の相手は北翔大。杉本匠(政経4=聖隷クリストファー)のレフトからのスパイクでスタートを切ると、有田賢史(政経4=福大大濠)に代わりスタメン入りした野村昇吾(商3=高知商)のスパイクや時間差攻撃で、第1セットを25―10の大差で先取した。第2セット以降は下級生中心のBチームを起用。「今日は当たっていた濱中(俊生・商2=弥栄)を中心に使うよう心掛けた」(笹山佑太・法3=福大大濠)と攻撃を組み立てた。第3セットでは18―11から7連続得点を見せストレート勝ち。下級生が期待に応えた。

 エースが流れを引き寄せた。続く3回戦の札幌大戦は第1セットを25―17でものにする。しかし第2セット、7―6の場面でサービスエースを決められ同点に追い付かれると、野村のレフトからのスパイクを止められリードを奪われる。しかし「冷静にプレーできた」(杉本)と杉本がブロックを見極め、うまくコースを打ち分けたスパイクで3連続得点。10―11から9ポイント連取で一気に流れを引き寄せると、そのまま25―14と突き放した。第3セットは下級生が取り切り、危なげなく準々決勝へと勝ち進んだ。

 明日の準々決勝では同じく1部リーグに所属する専大と対戦。さらに勝利すれば、春季リーグで全勝優勝し、今大会優勝候補の筆頭であった中大を破った慶大との一戦が控えることが予想される。どちらも春季リーグでは勝利している相手だけに、今回も勝って最終日へ弾みをつけたい。東日本インカレ連覇へ向けて、一戦一戦を戦い抜く。

[板橋洋子]

試合後のコメント
杉本

「調子は徐々に良くなっていきそうです。有田が肩の調子が良くないため一度引いて、野村を出しました。プレーはいい感じですが、スタミナに課題があるかなと思います。(春季リーグを終えて)もう少しチームとしての統率力やまとまりというのを強化したいという話になりました。日体大のような層の厚さを手本にして、学生主体でやっていこうと。自分たちで考えて対応できるように東日本インカレまではやってきました。基礎体力を強化したり、チームでの練習や、なるべくボールに触れる回数を多くするようにしました。今日は下級生も問題なくやれていたと思います。自分も余裕があったので冷静にプレーできました。ブロックを見て空いているところに落とすということを意識して打ちました。決めるという強い気持ちを持ちつつ、最低限の力で相手コートに落とせていたと思います。(明日の専大は)春は山本さんが出ていなくて、チームとしてもまだ仕上がっていなかったのかなと思っています。もちろん今回に向けて仕上げてきていると思うので、春のストレート勝ちをイメージして最終日に進めていきます」

笹山
「試合に出たのは1、2週間くらい前で、Aチームが上に進めるよう戦ってもらうため、有田さんを筆頭にBチームとしていい対戦相手となるように練習をしてきました。久しぶりの公式戦で、少ない時間だったけれど出られていい経験ができたし、チームとしても固まったと思います。Bチームは下級生が多く、若さで頑張ろうと思いました。また自分がしっかりしないといけないとも思いリーダーシップをとれるようにやっていきました。今日はそれなりにできたと思います。ライトトスを上げるのが得意なのですが、竹内さん(雅人・商4=羽黒)とあまり合っていなかったので、今日は当たっていた濱中を中心に使うよう心掛けました。今は有田さんが出ていなくて春とは変わったチームではありますが、やることは一緒だと思います。(専大は)波に乗ると怖いチームなので、出だしから明治のペースでやれたらいいです。野村は他の人とは少し違ってブロックを見てから打つようなスパイカーで、野村が勢いに乗ればチームも明るくなると思うので、盛り上げていってもらいたいです」