渡邊涼 1500自3位、2年ぶり表彰台/ジャパンオープン2014

2014.06.21
 タッチの差でメダル争いを制した。序盤から好位置につけると、1000mのターンで3位に浮上。竹田(コナミ)の追い上げを0秒06差でかわし、2年ぶりとなる表彰台に上がった。自己3番目となるタイムに「やっと戻ってきた」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
 おととしのインカレで2位に入り、悲願の15分切りは目前に迫っていた。しかしその後は平井彬らライバルたちが順調に成長していく中、自身は伸び悩んだ。練習で泳げていても、試合で結果を残せない日が続いた。今年4月の日本選手権は自己ベストに30秒以上及ばず予選落ち。それでも「苦しい中でも自分と向き合って練習してきた」と復活を信じ、見事に持ち直した。「不調続きでも見捨てずに見てくれたコーチに感謝したい」。支えてくれた周囲にようやく恩返しを果たせた。
 目標としていた代表入りとはならず、まだ満足はしていない。卒業後の競技継続も未定のままだ。それでも視線はすでに9月のインカレを見据えている。「今日のリベンジも含めて有終の美を飾りたい」。次は表彰台の真ん中を狙う。

[坂本寛人]