全日本で初勝利も笑顔なし/全日本選抜選手権

2014.06.17
全日本で初勝利も笑顔なし/全日本選抜選手権
 国内トップ選手が集まる明治杯全日本選抜選手権に、藤山徳馬(営3=池田)が明大から唯一出場した。全日本級の大会で初勝利を挙げたが、2回戦の相手に完敗し、課題の残る結果となった。

 全日本級の大会での初勝利にも笑顔はなかった。97㎏級に出場した藤山は、2回戦で昨年度天皇杯96㎏級準優勝の山本(日大)と対戦。0-10で完敗を喫した。

 1回戦で高校の同級生から初勝利を挙げ、勢いに乗って臨んだ2回戦。相手の山本には昨年11月のインカレ決勝と天皇杯初戦で対戦し、いずれも大差で敗れていた。過去2度の対戦から「毎回タックルを取られていたので構えを低くしてやろうと思った」と、対策も頭に入れて臨んだが、山本の強烈なタックルを浴び、反撃する間もなくテクニカルフォールで敗戦。「全然いいところがなかった」と、言葉少なに振り返った。

 昨年度天皇杯では山本から2ポイントを奪い一矢報いたが、今回は無得点に終わった。「自分には攻めがない。がつがつ攻めていけるようにする」。攻めのレスリングを磨き、宿敵の相手へのリベンジを誓った。
[本永雅敬]

試合後のコメント
藤山

「タックルを取られるし、腕をとられて回されるし、全然いいところがなかった。(山本には)毎回タックルを取られていたので、構えを低くしてやろうとしたが、全然だった。(全日本級の大会で初勝利を挙げたが)勝利はたまたま。高校の同期でやりにくかったが、相手の動きとかは分かっていたので勝てた。(次の大会に向けて)自分には攻めがないので、がつがつ攻めていけるようにする」