慶大に勝利も、早大に一歩及ばず2位/早慶明定期戦

2014.06.15
 毎年の恒例である早慶明定期戦が行われた。初戦の慶大戦では、主力選手がつくった8点差を下級生が守り切り32ー25で勝利。しかし優勝が懸かる早大戦では、中盤まで互角だったが終盤決定力を欠き26ー33で敗れた。この結果、本年度の早慶明定期戦は2位となった。

<慶大戦>
 初戦の相手は2部の慶大。立ち上がりはなかなかシュートが決まらず、10分には6―6と同点にされる。しかし中盤から堤由貴主将(営4=洛北)や池田稔(農3=藤代紫水)などのロングシュートや速攻が決まり出し、8点の差をつけて前半を折り返した。
 後半は「春季リーグで出ていない人をたくさん出す」(原田孝和コーチ)と、多くの下級生が起用された。後半開始早々得点し良い流れかと思われたが、次第にディフェンスの崩れが見られ、オフェンスでもシュートまで持っていけない場面が増えた。それでも木村優太(農2=藤代紫水)や海老原貴史(農1=藤代紫水)などが積極的なプレーを見せ、試合経験を積んだ。後半の得点ではリードを許す結果となったが、前半の貯金もあり32―25で勝利を収めた。

<早大戦>
 2試合目の早大戦では、最後に力の差を見せ付けられた。序盤から一進一退の攻防戦を繰り広げ、後半7分に相手の2分間退場を生かし初めて同点に追いつく。しかしそこから粘れなかった。ささいなミスで停滞しているスキに、早大は東江や桐生(ともに早大)などの強力なシュートで確実に得点。終盤一気に突き放され、26―33で敗戦を喫した。
 早大はベストメンバーではなかっただけに「勝ちにいくつもりでやった」と原田コーチ。それだけに、この敗戦は悔しいものとなった。春の2試合で敗戦となった悔しさを糧に、秋での勝利を誓う。

 この結果、2年連続の2位に終わった。今季を通して言われてきた「他の選手で点が取れない」(原田コーチ)という課題はあったものの、スタメンは安定感のあるプレーを見せた。この定期戦は、チームの現状を見る良い材料となった。見られた課題を修正し万全の状態でリーグ戦に臨むべく、全力で夏の練習に励む。

[吉田周平・保屋松彩佳]

試合後のコメント
原田コーチ

「(慶大戦では)自分たちのやれることをやるということと春出てなかった選手をたくさん使うことで試合に臨んだ。それなりに前半は(上手く)できてたんだけど選手が交代すると、やはりバタバタしてしまう。だから、誰が出ても同じレベルとは言わないまでもウィークポイントがないようにすることが大きなテーマだ。そこをこれからの練習で生かしていくというのが大事なのではないかと思う。(後半で堤をベンチにいさせると)どうしても得点力がなくなってしまうことと、人が代わるとディフェンスが崩れてしまう。それを直さないと強いチームにはなれない。(2試合目の早大戦は)勝ちにいくつもりでやった。早大はあまり主力の選手が出ていなかっただけに、今日勝たないと秋季リーグでも勝てないと思っていた。どうしても堤の得点が偏ってしまうので彼へのディフェンスを厚くしてしまうと他の選手で点が取れない。そこがテーマだと思う。(これからに向けて)春季リーグが終わったあとミーティングをし個人個人の課題を出し合った。それを今練習で改善していこうと取り組んでいる最中である。やはり一番大きな課題は、偏った点の取り方をしているわけだから堤以外の選手でどうやって点を取っていくかだ。秋季リーグでは必ずや堤へのマークがくるわけだから、そこを他のメンバーがわかって練習を取組んでいかなければならない」