男子団体優勝も課題残す/関東学生選手権春季大会

2014.06.03
 真夏のような日差しが照りつける中、5月29日から5月31日にかけて今季最初の公式戦が行われた。男子は2日目までは日大に次ぐ2位だったが3日目に立て直した。結果的に団体で2種目を制覇し、総合男子連覇を果たした。優勝の要因は「嘉山豪(理工3=海老名)の安定感」(中田有士郎主将・政経4=茂原)と語るように嘉山は50m3×40mで2位、50mP60で4位入賞と総合優勝に大きく貢献した。また「島崎弘隆(農4=明大中野)、玉城弘也(商2=興南)が最大限の力を出してくれた」(中田主将)と好評。しかし中田主将はこの結果に満足していない。「ARで勝てないと厳しくなる」(中田主将)と、昨季からずっと課題としてきているARが結果を出せていないことを挙げた。
 女子はその反面「SBRの練習場所がない」(井浦望・国際4=大宰府)ことで練習不足もあり、ARでは結果を残せたものの、SBRでの成績は振るわなかった。

 男子は総合連覇と見事な成績を残すも、ARに課題を残した。女子は「一致団結してできている」(井浦)と語るように、女子選手が少ないことも前向きにとらえている。今回の大会で男女ともに多くの課題が見つかった。それらの課題を克服して3年前のインカレ男女アベック優勝を再現するべく明大射撃部の歩みは止まらない。

[實吉陽紀]

試合後のコメント
中田主将

「新入生が入り新体制となって、下級生が競い合うという気持ちが強くなった。やはり1年生だった部員が2年になって部を引っ張っていく存在となった。そこで、実力をつけてきたので個々のレベルが上がってきた。SBRでの嘉山の安定感や、新しく入った島崎、玉城が最大限までやってくれたことが勝った要因。しかし、練習する人としない人の差が大きすぎて、それが結果に出てしまった。ARで勝てるチームを目指しているが、自分も含めできなかった。ARの方でもちゃんととっておかないと厳しくなるので、それが課題。これからはSBRとARでどちらかに強化する選手を決めて練習する。今までは平日は自主練習中心だったので変えていきたい」

井浦
「団体では1位ではなかったが、ARでは女子団体が優勝することができたので、今後に繋がる良いスタートがきれたと思う。SBRでは練習場がなく、練習量が足りてないので、しっかりと土台を組んでいってインカレにむけて、これから精進して行きたいと思う。今年は人数が少なくなってしまい男女で練習しているが効率を考えて、これからは別れて練習する。女子のARは下級生が下から支えてくれたのが大きい。男子のARは1年生が出たりしているので、まだ経験が足りないが伸びしろがある。女子チームの人数は少ないが、一致団結してできているのが良い。目標は秋のインカレに合わせて、3年前のように男女総合優勝すること」