
順位決定戦、敗戦引きずらず中大に勝利/関東大学選手権
スターターは齋藤拓実(営1=桐光学園)、安藤、中東、伊澤実孝(政経3=愛知産大工)、皆川徹(営4=京北)。
最後まで白熱した試合となった。第4クォーター残り1分33秒のところで66―67とこの日初めて中大にリードを許す。この時間、明大は6分以上にわたり得点がなく嫌な流れだった。しかし「次に1本返して、ディフェンスをしっかりすれば大丈夫だろうと思い、特に慌てることはなかった」(中東)と頼れるエース中東がバスケットカウントを獲得。フリースローもきっちりと決め、69―67とすかさず逆転し差を2点にする。その後は相手に得点を許さず守り抜き、もう1人のエース安藤がチーム最多のこの日27点目となる鮮やかなシュートを沈めて試合を決めた。
前日の敗戦から気持ちを切り替えた。「春先の大会は修行の場としてとらえている。だから負けた後のリアクションが大事」と塚本ヘッドコーチ。そのことは選手も十分に理解していた。リバウンドで競ったのちにライン際に飛び込んでボールを残した宮本滉希(政経1=明成)のプレーや、試合前急きょエントリー変更でベンチ入りした田中井紘章(政経2=山形南)の24秒オーバータイムを誘ったディフェンスなど、気持ちの入ったプレーが随所に見られた。リバウンドでも昨日以上に積極的なプレーが目立ち、競り勝つ場面が多く見られた。
秋のリーグ戦、インカレで勝つためには、明治本来の武器であるチームディフェンスを取り戻すことが必要だ。安藤、中東が日本代表に選出されていたこともあり、今大会に向けたチーム練習は不足していた。「(連携は)まだまだ。試合中にももっとコミュニケーションをとっていく必要があると感じた」(中東)とチームとして機能するにはまだ時間がいるようだ。
次の相手は日大だ。リーグは2部であるが、先日の試合で今大会ベスト4に残っている青学大を相手に前半を同点で終えている。決してあなどれない相手だ。ディフェンスから試合を組み立てる、明大らしいバスケでの勝利に期待したい。
[尾藤泰平]
試合後のコメント
塚本ヘッドコーチ
「前半は選手を代えながら色々テストした。後半からはそれはやめて本来の使い方でいった。昨日、今日の2試合で自分たちが今どの位置にいるか分かったと思う。1年生の起用は、大学に来たら何が必要なのかを分からせるためのもの。春先の関東トーナメントはこれまでの最高結果が5位ということから分かるように、勝つことよりも修行の場としてとらえている。だから負けた後にどうリアクションするかが大事。この大会に向けてはチームを熟成させる期間がなかった。秋のリーグ戦まで時間がない中で1年から4年までをうまく融合させていかないといけない」
安藤
「昨日から切り替えられた。自分たちはもうやるしかない。いいプレーをいい感じに終わりたい。いい感じの無の気持ちが大事。田中井はいい。体からやりそうなオーラがでてる。活力がある。(上級生中心のディフェンスになったときは)良かった。水口のところだけ。最後追い上げられたときも焦りは全くなかった」
中東
「今日のようなトーナメントにしてもリーグ戦にしても、負けた後にどのような試合をできるかが大切だった。今日の試合ではディフェンスの修正ということを一番意識してやった。リバウンドかけっこう取れていたのは良かったと思う。残り1分30秒くらいの所で逆転を許したが、次に一本取ってディフェンスをしっかりすれば大丈夫だろうと思い、特に慌てることはなかった。チーム練習にあまり参加できなかったのはやっぱり大きい。(連携は)まだまだ。試合中にももっとコミュニケーションをとっていく必要があると感じた。順位決定戦となった今大会は、昨日の負けを受けて学ばなければならない場となった。秋のリーグ戦、インカレにつながる試合をしていきたい」
田中井
「ベンチ入りを伝えられたのは試合開始の1時間前、電車の中で。昨日負けてチームのテンションが下がっちゃっていたのでチームの雰囲気を戻せればと声を出していた。自分が声を出せばそういう雰囲気にもなってベンチからも声が出ると思ったから自分から声を出していった。試合に出るときはアグレッシブにディフェンスするっていう自分のやるべきことをやろうと思っていた。(最後のディフェンスは)普通にディフェンスしていたらオーバータイムを取れた。本能的な動きだった。もっと考えてできればもっと良かった」
宮本
「昨日負けて今日は絶対落とせない試合だと監督からも言われて、とりあえず勝てたのは良かったと思う。今日の試合ではリバウンドに積極的的にいって取ることができたのは良かった。しかし、時々オフェンスの邪魔になってしまうことがあったのでそこは反省したい。試合では昨日良くなかったパッシングを意識した。明日の試合でも積極的にリバウンドにいくのと、スクリーンからの合わせのプレーもやっていきたい。今大会はまだ春先なので昨日の敗戦は気にしないように言われている。秋のリーグ戦やインカレに向けて、1試合1試合でたくさんの経験が積めるようにしたい」
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