
森薗がシングルス優勝を果たす/関東学生新人選手権
シングルス
森薗が、決勝戦で上村(早大)を倒し見事優勝を果たした。
圧倒的な力を見せつけた。カギとなったのは準々決勝の田中(専大)戦。「1番きつかった試合」(森薗)と、1ゲーム目を落とした。相手に流れが傾きかけたが、2ゲーム目以降は競り合いながらも勝利した。「この一戦で勝てたことで調子が上がり、優勝できたと思う」(森薗)。決勝では、1、2ゲームを相手にほとんど得点を与えることなく難なく先取。3ゲーム目こそ10オールにもつれこむ接戦になったが、強い精神力を見せストレート勝ちといういい形で最後を締めくくった。
鈴木翔太(営2=青森山田)、渡部亮太(営1=広島商)も5回戦進出と健闘した。鈴木は、昨年の4回戦敗退から一つ上回る結果になった。しかし「5回戦進出は最低限の目標だった」(鈴木)と本人的には納得のいく結果とはならなかった。初出場の渡部も「明治大学は強いというのを関係なしに挑戦者として挑んだ。本当はこの大会で結果を残したかった」と悔しさをにじませていた。今後の大会での活躍に期待したい。
ダブルス
初戦から順調に勝ち上がった船本・森薗組だったが、結果はベスト8。優勝候補筆頭とされながらも、6回戦で稲嶋・郭組(埼玉工大)に接戦の末敗れた。2-2に持ち込むも「相手に合わせた攻め方ができなかった」(森薗)と、自分たちのペースに最後までする事ができなかった。
競り合いを制する事ができなかった。「競った場面でうまく対応できなかった」(森薗)と相手の調子良かっただけに、自分たちのペースにすることができずに敗退。しかし「思い切りのいいプレーができ、自分の力を発揮することができた」(船本)と悔しい様子はない。準備期間が1日と短かったが、今後の大会に期待が持てる結果となった。
インカレ出場が見込まれている森薗が実力を出し切り、納得のいく結果を残した。インカレまであと1カ月、このままの調子で目標のグランドスラムへ突き進む。
[黒沢賢吾]
試合後のコメント
鈴木
「5回戦の相手は高校の後輩で実力も相手の方が上だったので、自分は向かっていくことができました。序盤は相手が緊張していてどんどん攻めることができましたが、途中から自分のミスが多くなり相手のペースになりやられてしまいました。でも、悔いはないです。2年なので、5回戦以上を最低限の目標に頑張って、それ以降はできる限りやることができたらと思っていたのですが、中々難しかったです。7月の関東学生は去年スーパーシードに負けてしまったので、今年はそれ以上の結果を残したいです。全日本予選も、去年は決定戦で負けてしまったので、今年は本戦に出ていい結果を出したいです」
船本
「シングルスでは自分の力が全然出せなくて、みっともない試合をしてしまいました。これからの大きな試合に向けてしっかり練習に励み、関東学生大会ではランキングに入りたいと思っています。ダブルスに関しては森薗とはとてもやりやすかったです。6回戦の相手は強かったが、自分の力を精一杯発揮することはできたと思います。敗因として挙げるなら自分のレシーブが甘くなってしまったことです」
森薗
「優勝で来てほっとしました。一番きつかったのは、準々決勝の田中(専大)戦でした。何回も対戦したことはありましたが、自分の苦手な戦型で、サーブが長く苦戦しました。2ゲーム目の4、5本目に狙っていって、そこから対応できました。あの一戦に勝てたことで調子が出て、優勝できたと思います。決勝は競った場面でサーブレシーブを強く返すことができたことが勝因です。春リーグから時間がなくて調整は難しかったですが、取りこぼしなく試合を取れていることはいいと思います。自分の持ち味はそこにあるので。応援してくださる方に恩返しできたのでよかったですダブルスは2人で練習時間が少なかったので、試合中に話しながら自分たちのリズムを作っていきました。いいムードで試合ができていましたが、競った場面でうまく対応ができませんでした。船本は思い切りがよく、気持ちが強いところが持ち味だと思います。相手もよかったのですが、その相手に合わせた攻め方が出来ませんでした」
渡部
「明治大学は強いけど、それは先輩たちだから、僕はそういうのを関係なしで挑戦者という気持ちで挑みました。4回戦の相手は僕でも勝てる相手だと思っていました。5回戦は勝ちを意識しすぎて力が入りすぎてしまったのが敗因だと思います。本当はこの大会で結果を残したかったです。関東学生と全日本の予選でまた頑張りたいです」
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