原主将 自己ベスト更新で健闘/全日本選手権大会

 男子62㎏級に臨んだ原は、失敗はスナッチの2本目のみで5本成功。スナッチ114㎏、ジャーク148㎏、トータル262㎏で、自己ベスト記録をスナッチでは2㎏、ジャークでは1㎏更新した。今大会へ初出場を果たした原は、「経験として出ておきたかった」と上位入賞は期待していなかった。試合までの調子は良かったというものの、大会前日に腰を痛め、今大会で挙げるはずだったジャーク150㎏への挑戦を断念。それでも自己新記録をたたき出し、試技終了後には「今日は上出来」と試技を振り返った。だが、4位で高校生の宮本(沖縄工)には2㎏差で敗れ「減量して出場して高校生に負けたのは、調整不足だったということもあるがむなしい」と、150㎏を成功させていれば体重差で4位になっていたことから、順位には若干の悔いを残す結果となった。
 今大会では同62㎏級に出場した糸数(警視庁)が大会新記録かつ日本新記録を更新した。原にとっても今大会への出場は「すごい人を間近に見られていい経験になった」と大きな刺激を受けるものとなったようだ。今後は大会が続いておろそかになっていたという補強を強化し、スナッチの強化に取り組む。

 全日本のレベルを肌で感じた今大会は、昨年大学王者に輝いた原にとって新たな刺激を受ける絶好の機会となったことは間違いない。オリンピック選手や社会人選手も参加する今大会で自己新の好記録を出すことができたことは、原自身の自信につながったこともまた確かだろう。新たな高みを目指し、まだまだ進化し続ける。