昇格目指すも4位に沈む/関東大学春季Bブロック対抗戦

2014.05.22
 悲願達成はならなかった。昨年秋季Aブロック対抗戦で1打差の最下位となり、Bブロックに降格。再びAブロックでの勝負するためにはBブロックで優勝する必要がある。決意を持って臨んだ今季初戦、初日こそ首位と1打差の2位と好位置につけたが、最終日は悪天候に苦しんだ。結果、全員がスコアを落とし4位に終わった。

 予定より2時間遅れてスタートした最終日。雨が降り、風も強くコンディションは最悪だった。初日、首位の東京国際大と1打差の2位につけ、十分逆転が可能な位置につけた。前日1オーバーで回りチームを引っ張った正野有道(法3=杉並学院)、須崎友貴(商3=佐野日大)、エース・勝亦悠斗(営2=富士市立)の好スコアに期待が懸かったが、予想以上の風に苦しみ、スコアを伸ばすことはできなかった。最終的には順位を2つ下げ4位に終わり、チーム合計では前日から57ストロークの落ち幅に選手たちは肩を落とした。
 
 明大にとってこの日は勝負の日だった。昨年の秋季Aブロック対抗戦で最終日に猛チャージを見せるも5位・早大に1打差及ばず降格という悔しさを味わった。当時の主将だった伊山祐介(平26営卒)は人目もはばからず涙を流した。その悔しさから8カ月、くしくも初日を終えた首位との差は1打差。リベンジを果たす絶好の機会だったが、天候に泣いた。悔しさを晴らすことができるのは同じ舞台、秋季対抗戦だけだ。再びAブロックで勝負するために、この経験を糧にしたい。

 ルーキーが目標に向けて一歩を踏み出した。磯佑太(営1=水城)が対抗戦に初出場を果たした。初日は正野、須崎に続くスコアでチームの2位発進に貢献したが、最終日は18オーバーと崩れた。「2日とも調子はよくなかった」(磯)とリズムに乗り切れない中での悪天候。低い球を打つ、あえて風に球を乗せるなど状況に応じて対策を取ったが「風は予想以上の影響があった」(磯)。それでも「4年間で技術、精神力を総合的に鍛えてプロを目指す」と目標を語る磯。チームの一員としてさらなる活躍が期待される。日本学生などの個人戦でも注目だ。

[石渡遼]