女子1部昇格ならず/関東学生春季リーグ入替戦

2014.05.20
 1部相手に健闘見せるも力及ばず、入替戦を制する事ができなかった。1本目の吉村寛子(国際3=昭和学園)・齊藤香純(政経1=昭和学園)ペアがいい形で勝利を挙げるも、後が続かず惜敗。女子悲願の1部昇格は秋季リーグ戦へ持ち越しとなった。

 1年生が活躍する。1本目を任された吉村・齊藤組。序盤は両者譲らず均衡した試合が続いたが、徐々に積極的なプレーが増え始め、大事な一戦を制した。「チームのムードを上げるためにも、盛り上がっていくテニスをしたのでそれが最後まで続いてできたのは良かった」(齊藤)。主将の土田章代(商3=昭和学園)が手を合わせて祈る中しっかりと1番目の重役を果たした。

 勝利の流れに乗ることができなかった。後続の望月友美佳(営2=加藤学園)は、「入替戦ということで向かっていく気持ちはあったが、緊張から体が硬くなっていった」と思うように試合が作れなかった。後がなくなった5ゲーム目には、強烈なショットを果敢に打ち強気な攻めを見せたが、2―4で敗戦した。

 正念場を迎えた3本目。土田章代・井本奈津美(営3=三重)ペアは、際どいコースを狙っていくものの、1部昇格というプレッシャーのせいか簡単なボールでのミスを連発。いつものプレーをすることができなかった。「自分が苦手なコースで勝負をしてしまってどんどん自分を追い込んでしまった」(土田)。前衛の井本も緊張のせいか体が硬くなってしまい、消極的なプレーが続いた。「なんもできなかった。全部ボールから逃げちゃって全部後衛の人に任せてしまった」(井本)。自分たちのリズムを取り戻せないまま敗北。期待に応えることができなかった。

 リーグ戦全勝優勝を果たし好調だっただけに今回の2部リーグ残留は悔しい結果となった。それでも吉村は「今回は、自分たちの力を出し切れなかった。これからどんどん経験を増やして、日本一を目指していければ良いと思っています」と気持ちは前向きだ。秋季リーグでの1部昇格への新たな戦いが始まる。

[黒沢賢吾・川合茉実]