
女子念願の1部昇格へ王手/関東学生春季1部リーグ戦
創部史上初の2部優勝を果たした。明大は全勝で1日目を終えると2日目も勢いそのままに1部から降格となった青学大にも勝利。第5戦の文教大も第1セットこそ取られるも後続が勝ち、白星を挙げて全勝優勝となった。この結果、念願の1部昇格への挑戦権、入替戦への切符を手にした。
夢に見た瞬間だった。文教大戦1本目の吉村寛子(国際=昭和学院)・斉藤香純(政経=昭和学院)ペアは優勝というプレッシャーがあったせいかなかなかリズムをつくれず敗北。しかし、後続の日向莉乃(国際2=中村学園)、田島茉美(法2=鈴峰)・望月友美佳(営1=加藤学園)のペアは苦しみながらも勝利を挙げ優勝を果たした。試合前には笑顔でアップをする姿も見られ、プレッシャーの掛かる試合であったがチームの明るい雰囲気で乗り越えることができた。「周りのサポートとかに助けてもらって自分のプレーができた。人数が少ない分、みんなで助け合ってまとまってプレーできている」(斉藤)。リーグ戦最終試合、昇格戦へ向けて良い流れをつくった。
最大のヤマ場を迎えた大会2日目第1試合。お互い全勝同士で迎えることになった青学大戦。1本目を任されたのは、吉村寛子・斎藤香純の高校の時から先輩後輩関係のペア。序盤は青学大ペースで進んでいたが、徐々に斎藤の積極的なショットが増え始め相手のミスを誘発し流れは明大に変わる。終盤は思い通りのプレーで勝利をすることができた。「青学大戦では全勝同士で、とにかく勝ちたかった。前にもやって負けていた相手だったので今回は絶対勝とうと」(斉藤)。2本目の望月友美佳も苦戦を強いられながら4―3で勝利。3本目の土田章代(商=昭和学院)・田島茉美のペアもストレートで勝利しヤマ場であった青学大戦を制した。「やはり青学大戦は1番、2番で勝てたから大きかった。それで最後の先輩も気楽にできた」(田島)。新体制を迎えた大事な試合で新戦力が躍動し存在感を出した試合となった。
見据えるのは創部史上初の1部昇格だ。入替戦の相手となる立大はシングルスのインカレ優勝経験の実力者が所属するなど強豪校。しかし臆することはない。「六大学でも何回も試合をしている。そういった意味では良い相手。1部で戦ってきた立大には経験の差とかもあると思うが、チャンスはある」と田島は強気。立大は降格のプレッシャーがあるが、明大は入替戦で失うものはない。精神的に優位だ。悲願の1部へ。日曜日の立大戦に臨む。
悔しい結果となった。新体制として臨んだ春リーグだったが結果は4位。インカレに向けて好スタートを切りたかったが、思うような結果は付いてこなかった。しかしその中でも今大会通して明大の新戦力の活躍が目立った。
ルーキーの活躍が光った。今大会1年生ペアで出場した坪井雄太(商1=熊本工)・平井裕之(国際1=高崎健康福祉大学附)組は「緊張した」と口をそろえて言った。まだ大学の雰囲気に慣れていないだけに最初は戸惑いもあった。それでも「一年生なので向かっていく」(坪井)気持ちを胸に今大会臨んだ。
強敵との一戦から教訓を得た。大一番の早大戦で小栗・高月(早大)ペアと対戦。攻めの姿勢を終始貫いたが結果は1―5と敗戦を喫した。しかしその一戦を経て「自分たちから仕掛けていけば簡単に負けないとわかった」(坪井)と試合中の意識を見直した。それが功を奏し、最終日の法政大戦と東経大戦では無敗と好成績を収めた。
[沼田亮・黒沢賢吾]
試合後のコメント
田島
「とにかくうれしい。自分はたまたま最後に出て、2部優勝を決めただけだったので。本当のヤマ場の青学大戦は、先輩や後輩が頑張って勝ち星を挙げてくれたから優勝の決定を決められたという立場にいれると思う。やはり青学戦は1番、2番で勝てたから大きかった。それで最後の先輩も気楽にできた。シーズン前私は調子が良くなかったけど、チーム六大学で優勝したことで、リーグ戦に入る流れは良かった。3年生いい雰囲気をつくってくれて、もともと明るい1、2年生も自然体でやれた。監督も練習を見て細かいところの指示をしてくれた。ネットから離れてプレーしろとか、ローボレーでうまくボールに回転をかけた取り方とかは最近徹底してりいます。入替戦は自分が出たら勝つしかない。他に人が出たらサポートしたい。一人一人がやるべきことをやり、普段通りにやれば勝てると思う。立教は練習試合もよくやっていて、六大学でも何回も試合をしている。そういった意味では良い相手。1部で戦ってきた立教には経験の差とかもあると思うが、チャンスはある」
斎藤
「優勝して嬉しい気持ちはあるけど、入替戦に気を引き締めたいとも感じている。初めての大学公式戦で1日目はすごく緊張した。それでも周りのサポートとかに助けてもらって自分のプレーができた。中学と高校の先輩もいるのでやりやすい。特にペアを組んだ吉村さんとはやりやすかった。人数も少ない分、みんなで助け合ってまとまって行動できている。入る前から明治での1部昇格、その中でも日本一目指してやろうと思っていた。青学大戦では全勝同士で、とにかく勝ちたかった。前にもやって負けていた相手だったので今回は絶対勝とうと。とりあえず、がむしゃらにやった。最初は流れが悪くて相手にのまれそうになったけど、3、4ゲーム目でもっと前衛にアタックして相手がミスしてくれて流れが変わった。そこから攻めていく気持ちができた。入替戦も前に向かっていく気持ちでやっていきたい。たぶん今日の感じだと一本目だけど、相手にはシングルスで強い相手がいるので、ダブルスで取りたい。相手も粘ってくると思うけどそれに負けずに攻める気持ちを忘れずにやりたい」
望月
「初めての大学でのタイトルなので、実感が湧かないのもあるけど、次に入替戦がまだあるのでそれに向けてやっていきたい。団体リーグ戦のシングルスを任されたので、初めの試合は思った通りにいかなかった。それでも周りのサポートで自分の調子がでてきたのでよかった。青学戦ではとりあえず、1年生なので監督からもお前に勝ちは求めていないくらいのことを言われた。気持ち的には楽だった。思い切って言われたことをやりきることに専念できた。相手リードで回ってきた時に、このままじゃ終われないなと思って頑張れた。1部昇格を目標に上級生は今までやってきたので、それに応えたかった。入替戦の相手はインカレでも優勝している。通用するかどうかはわからないけど、自分のやりたいことやって、やり切りたい」
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