長谷川全日本進出 課題が見つかる善戦続く/関東学生選手権
会心の一本を決めた。長谷川は初戦から2本勝ちをして勢いに乗ると、3回戦まで順調に勝ち進んだ。すると続く4回戦の相手に兵藤(中大)を迎える。戦いづらい身長差のある相手だったこともあり、返し技を恐れなかなか思い切り踏み出すことが出来なかった。その流れを断ち切ることができず、引きメンを取られてしまい敗北。しかし「絶対勝つという気持ちで臨めた」(長谷川)と敗戦を引きずらず敗者復活戦に向け迅速に気持ちを切り替え、見事全日本への切符をつかんだ。
悔しさに涙を飲んだ。最後の個人戦に出場した4年生は、いずれも全日本出場権獲得圏まで駒を進めることができず、全日本出場まで一歩及ばなかった。不本意な一本が勝敗を決した。辻菖太(政経4=九州学院)は序盤から積極的に打ち込んだがなかなか旗が上がらず。そのまま延長戦に持ち込むも相手に一本になるかどうか際どいメンを打たれた。本人にとってもあまり納得のいかない一本だったがこの一本で試合が決まった。樫原圭亮主将(法4=福岡大大濠)は村瀬達(日体大)を相手に粘り強い試合を繰り広げたが見事な一本のメンを打たれ敗北。どの選手も延長まで持ち込む善戦をしたが、全国出場権を逃す悔しい結果となった。
全日本出場を決めた選手は1人となった。しかし長谷川をはじめどの選手もオフシーズンを超えてのパワーアップを感じさせた。水田孝信監督は「いい内容の試合が多かった」と振り返った。一方的な負け試合はなくどの選手も粘り強く戦い、内容の濃い試合が随所に見られた。今大会で見つけた課題を改善し、今年から就任した水田監督と共に気持ちを改め強い明治を築きあげたいところだ。
[島村昭二]
試合後のコメント
水田監督
「今日の試合を振り返ってそれぞれの選手の実力がついてきたなと感じました。全日本には一人しか出場できませんがいい内容の試合が多かったと思います。2年の長谷川は力がついてきていますし市川も30分~40分に渡る延長戦のいい試合をしていました。市川は本当に良い内容の試合でした。(今年から新たに監督に就任して)学生と一緒に明治の剣道を強くしたいという一心です。学生と一緒に稽古をして汗を流して強い明治を作りたいと思います」
樫原主将
「体は動いたのですが、力不足で勝てませんでした。延長戦に持ち込んだ頃には体力的に衰えてしまったので、これを機に団体戦に向けて体力づくりをしっかりし、今度こそは勝てるようにしたいです」
長谷川
「絶好調ではないながらも相手がよく見えていたので良かったかなと思います。負けてしまった中大の兵藤選手との試合では気持ち的に逃げていた部分がありました。その後の敗者復活戦では気持ちを完全に切り替えて『絶対勝つ』という気持ちで臨めました。全日本進出を決めることができたのはうれしかったのですが負けた試合での悔しさも大きいです。自分の課題はメンタルだと思っているのでどんな相手が来ても自分のほうが強いんだ、という気持ちを強く持って夏までに鍛えられるようにしたいです。全日本での意気込みは、先輩方のぶんも自分が受け取って力に変えていい結果出せるように頑張りたいです」
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