前田が日本代表選考会出場も代表入りを逃す/世界学生選手権最終選考会

2014.05.11
 世界学生選手権への出場権を懸けた代表選考会に、明大からは前田悠帆(法3=東福岡)が明大から唯一出場した。途中まで代表のラインである3位になるなど健闘したが最後は8位に終わり、惜しくも日本代表を逃した。

 あと一歩だった。世界学生選手権最終選考会に出場した前田は、初日を3位と2点差の4位で終える好スタートを切った。迎えた2日目、時折吹く強風に悩まされながらも、序盤は前日の勢いそのままに高得点を重ね、一時は3位になるなど好調を維持した。しかし、中盤になると前日からの疲れもあり「集中力が切れた」と、ミスを連発。順位も徐々に後退し、最終的に8位で大会を終えた。途中までは日本代表も見えていただけに「自ら代表を逃してしまった。情けない」と悔しさを見せた。

 これで終わるつもりはない。今回は代表入りを逃した前田だが「次に代表選考会があれば、また出たい。日本代表になりたい」と早くも次の選考会出場に意欲を見せる。大学から始めたアーチェリーで学生屈指の実力をつけた前田だけに、その言葉も現実味を帯びる。さらなる高みを目指す前田。見据えるのは世界だ。

[本永雅敬]

試合後のコメント
前田

「2日続けて144射を射つのは初めてで疲れました。初日4位で2日目も途中は3位だったので(代表は)いけると思ったんですが、途中集中力が切れてしまって自ら代表を逃してしまいました。情けないです。2日目は風が強くてミスが多くなってしまい、さらにミスを気にしすぎて自滅した感じです。初日は(3位争いが)接戦になったので、絶対に代表になりたいと思って2日目は臨みました。この大会の前までは、自分の力では代表にはなれないと思っていたんですが、やってみたら変わりました。初日と2日目の途中までは3位争いができていたので、自分でも目指せるんだと自信になりました。昨年は深澤(菜見・平26文卒)先輩が世界を目指していて、それを越えたいというのは思っていました。(今回の結果で)全日本で優勝して、オリンピックにも出てみたいと思いましたし、目指せないものではないと思えるようになりました。これから体力面、精神面を鍛えて、次に代表選考会があるときは本気で代表を狙いに行きます。」

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