
後半波に乗り法大に勝利/関東学生春季1部リーグ戦
気の抜けない試合展開の末、勝利を手にした。序盤、速攻を中心に得点を重ね一時は差を付けるも、相手キーパーが立ちふさがる。こちらのシュートは幾度と弾かれ、そのスキに法大は確実にシュートを決め前半10分にはリードを許してしまった。その後、開始5分から試合終了まで続いた堤由貴主将(営4=洛北)に対する厳しいマンツーマンマークにも苦しめられ、なかなか攻めることができない。またディフェンス面でも「高い位置で当たれなかった」(堤)と守り切れず、12―17で折り返した。
しかし後半、開始直後の堤、岩上義之(政経3=氷見)による連続得点で流れは明大に傾き始める。「後半は流動的に動けていた」(東謙佑・法3=法政二)と勢いに乗ったプレーで、15分にはついに逆転に成功。法大も粘るが、徐々に突き放し32―28で勝利を収めた。
拮抗(きっこう)した流れを変えたのは、キーパーの飛知和龍哉(営1=法政二)だった。重圧のかかる26―25の場面でノーマークシュートをスーパーセーブ。味方に安心感を与え、法大の大きなダメージとなった。松本勇監督も「彼には期待している」と話すなど、今後の活躍に注目だ。
次戦の相手は今季好調の日大。堤は「勢いに飲まれないようにしたい」と意気込みを語った。残り2試合、一瞬たりとも気は抜けない。法大戦の後半の勢いそのままに、確実に白星をつかみたい。
[小野元暉]
試合後のコメント
松本監督
「堤が疲れていたので、他のメンバーがどうするかというのが課題だった。今日はそこが少しできていたと思う。岩上が良くなってきているし、東も活躍していた。セットで1点じゃなくて、速攻での得点というのを意識してきていたが、今日は良くできていた。(工藤、飛知和の起用について)工藤は打点が高いので上からシュートが打てるのが強みだ。飛知和はノーマークに強い。彼には期待している。(日大戦へ向けて)日大は楽に勝てる相手ではない。勝つためには、ディフェンスが重要になる。実際、昨日うちに勝った早大はディフェンスが良かった。ディフェンスの修正がまず必要だ。また、今日の前半、堤が打ちすぎていた。熱くなりすぎるのは良くない。冷静になれば力では負けていないだろう」
堤主将
「このリーグの課題であるディフェンスがだめだった。シューターに対して高い位置で当たれず、枝を出すだけ。そのせいで前半5点のビハインドを負ってしまった。早い段階でマンツーマンマークにあって、5対5のオフェンスも練習していたけど足りなかった。でも前に比べたら練習の成果は出ていたと思う。次の相手は今勢いに乗っている日大。その勢いに飲まれないようにしたい。ディフェンスでしっかりと守って速攻というのをもう一度練習する。チーム内で意思の統一をしていきたい」
東
「前半出だしはよかったけどそこから失速してしまってそこが全体的な課題だったんですけどできませんでした、(堤さんがマンマークされて)影響はあります。来ることは分かっていたので練習はしていましたがうまくいきませんでした。後半は最低限できましたが前半はいまいちでした。チームとしても前半は最終的に単発でしかいけていませんでしたが後半は流動的に動けていました。(今度対戦する日大は)ディフェンスでプレッシャーをかけてくるので、もらう前の動き、ボールを持っていない人がボールを持っている人に対してどれだけ利かせられるか。ボールのないところでも動いていきたいです。もう2敗して負けられないので油断せずやれることはしっかりやっていきたいです。日大は勝てない相手ではないです。今週練習をしっかりしていきたいです」
池田稔(農3=藤代紫水)
「前半の堤へのマークが厳しかった。3年生が引っ張って克服しないといけない。また、足が動いていなくて相手にシュートを決められることが多かった。後半のディフェンスは良かったが、もっと抑えられる。次の試合も堤へのマークは厳しいだろう。3年生が機能を良くしていかないといけない」
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