攻め切ることができず 無念の2回戦敗退/東日本選手権大会

2014.05.07
攻め切ることができず 無念の2回戦敗退/東日本選手権大会
 団体戦がメインとなる東日本選手権が日本武道館で行われた。明大は東洋大相手に1勝2敗2分と奮闘したものの、攻め切れなかったことで勝利をつかめず。結果は昨年に続く2回戦敗退と、目標としていたベスト4には届かなかった。
 
 ヤマ場となった2回戦の対東洋大戦で、攻め切ることができなかった。全員が受け身に回ってしまい、なかなか技を繰り出せない。相手校のレベルも上がり「思うようにできなかった」(栗田)ことが原因だ。それでも中堅・中野力斗(法1=花咲徳栄)が悪い流れを断ち切った。1分までは静かにお互いの出方をうかがっていたが、上段突きを決められたことで動きが変わった。「同点でもいいから追い付こうと頑張った」(中野)。ラスト5秒、畳み掛けるように繰り出した上段蹴りが決まり3ポイントを返した。そのまま試合は終了。3―1と明大に大きい1勝をもたらした。続く副将・金澤亜門(法4=拓大紅陵)、大将・栗田も接戦となったが勝ち点は奪えず。1勝2敗2分の悔しい結果となった。
 一方で初戦の対新潟大戦は5試合全て迫力のある展開となった。「1回戦はしっかり攻めるように心掛けて全員でやった」(栗田秀哉主将・政経4=日本航空)。序盤から中段蹴りや上段突きが次々と繰り出されポイントを先取。この試合で大将を任された田坂叡史(政経2=御殿場西)は3分経たないうちに6ポイントを先取する圧勝ぶりだった。

 団体戦での好成績を目標に掲げるも、結果は伸び悩んだ。栗田が「チームとしての課題は攻め切れなかったこと」と語ったように、強豪にも果敢に挑んでいく大切さを実感。最終目標である団体インカレでの上位入賞のため、この課題を克服していきたい。

[三浦亜優美]

試合後のコメント
東洋大戦では大将を務めた栗田主将

「攻めることが課題だったので1回戦はしっかり攻めるように心掛けて全員でやったが、2回戦はそれができなかった。2回戦ではなかなかレベルも上がってヤマ場の試合だったので思うようにできなかった。1年生(中野)がせっかく勝ってくれたので、以下3、4年生がしっかり勝てるように今後練習していこうと思う。オーダーが変わったのは監督の考え。オーダーは全て監督に任せている。チームとしての課題は攻め切れなかったこと。六大学の時よりは体力も付いてちょっとは良くなったがまだ攻め切れてない。まだ負けてくるとバックの応援の声が無くなってしまっているのでそこはまだチーム力として足りていないが全体の雰囲気はいいと思う。個人としては1―0でも勝たないといけない場面で引き分けで終わってしまったので、そういうとこが駄目だと思う。チームとして団体として結果を残すのが今年の目標。5月の個人戦は個々が感じたことを振り返って成績を残せたらいい」

新エースとして戦い抜いた中野
「自分が落とすと後半先輩たちの負担が大きくなるのでなんとか同点でもいいから追い付こうと頑張った。5月に関東個人があるので、そこで明治の名前を上げれたらいいなと思う」