
最高段位2部門で1位を獲得/第51回関東学生大会
女子の頂点に立った。三橋・岡本組が女子二段以上の部で1位を獲得。三橋は昨年から学生三大会連続での最上段位制覇となった。過去二度の1位獲得は共に先輩とのペアで、今回は初めての下級生との出場。「勝ったことも素直に嬉しい。でも岡本を勝たせてあげられたことが嬉しい」と喜んだ。その岡本も、憧れの三橋との1位獲得に「先輩と出場して、1位を獲れたことが本当に嬉しい」と満面の笑みを浮かべた。
実力者ここにありだった。堀尾も三橋と同じく1年生の堀井と組み、男女二段以上の部で1位を獲得した。昨年は全日本学生大会で1位を逃すなど苦しい1年となった。それでも「いつも通りの演武をすれば1位になれると思っていた」と自信を持って迎えた今大会。その言葉通り1位に返り咲いた。堀井が「堀尾さんとなら大丈夫」と話したように、1年生に安心感を与えるほどの風格があった。
もう一組の3年生ペアも1位を獲得した。男女茶帯の部に出場した小泉と村上だ。小泉が「村上のおかげで1位になれた。村上に感謝」と話すと、村上も「小泉と先輩方に感謝したい」と初のメダル獲得に感謝の気持ちを表した。
学生最高峰とも言える男子二段以上に清水遼太主将(商4=川越東)・伊藤輝(政経2=中部一)組が出場したが本選では5位に終わった。予選を1位で通過したものの「身の程を思い知らされた」と清水。この部門三度目の挑戦も、悔しい結果に終わった。全員が初出場となった三人掛けの部は、村越雄磨(政経4=川越東)を中心に挑むも5位。この悔しさをバネに、全日本学生大会での巻き返しに期待だ。
高段位での活躍が目立った今大会。さらに多くの部門で明大の拳士が活躍すれば、毎年入賞者を多数輩出している早大や日体大にも負けない成績が期待できそうだ。関谷監督も高段位での活躍を称えた一方で「下級生が活躍できる環境を作っていかなければならない」と底上げの必要性を口にした。全日本学生大会では、下級生や一般入部の拳士たちのさらなる活躍が期待される。
★立合評価法でも1位★
堀尾が本選直後に行われた立合評価法女子個人の部でも1位を獲得した。力強い蹴りで相手を圧倒し、他の拳士とは防具に当たる音が違った。「演武が終わった後で変な力が抜けた。3戦目が終わっていけると思った」と堀尾。実力を遺憾なく発揮し、圧倒的な強さを見せ付けた。
[高田悠太郎]
試合後のコメント
関谷監督
「上出来だと思います。難しい部門を獲れて、賞も4つ獲れたのは近年に無い好成績になったのではないかと思います。次の全日本学生大会にもつながる結果になったのではないでしょうか。堀尾は去年の全日本で悔しい思いをしましたが、今日は1番の活躍でした。三橋は女子二人で女子の頂点に立てたことはすごい。岡本と堀井は将来が期待できる逸材だと思います。茶帯の小泉と村上もよくここまできたと思います。これから、4年生になってからが楽しみです。これからは、下級生が活躍できる環境を整えていけたらと思います」
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