主力かみ合わず早大に敗戦 3位決定戦へ/京王電鉄杯

主力かみ合わず早大に敗戦 3位決定戦へ/京王電鉄杯
 大会2日目を迎えた京王電鉄杯。1日目を全勝で終え、この日は東大、早大と対戦。格下の東大相手には固い守りを見せ72-34のダブルスコアで勝利した。しかしグループ1位を懸けた対戦となった早大戦では自分たちのペースで試合を進められず苦しい試合に。終盤に猛追を見せるも反撃が遅く69-79であえなくゲームセット。決勝進出はならず明日拓大との3位決定戦へ回ることとなった。

<東大戦>
 
 スターターは安藤誓哉(情コミ4=明成)、三井啓史(政経2=札幌日大)、田中井紘章(政経2=山形南)、宮本滉希(政経1=明成)、土井慧吾(政経4=日本学園)。

 格の差を見せつけた。前日の試合では出番のなかった安藤がスタートから攻め気を見せる。「気持ちと体の一致が大事だということを実感した」(安藤)と本調子からは遠い動きではあったものの格下の東大から得点を量産。多くないプレータイムではあったが20得点を挙げる活躍を見せた。前半は不用意なファールが多く無駄なフリースローを相手に与えてしまったが後半は修正。後半をトータル12失点に抑える安定のディフェンスを見せ72-34で大勝した。
 シューターのポジションを争う吉本健人(法3=藤枝明誠)と三井も3本ずつ3Pシュートを決め好調ぶりを示した。京王電鉄杯で猛アピールを見せている水口雅也(法4=福岡大大濠)とともに激しいポジション争いを予感させた。

<早大戦>

 スターターは齋藤拓実(営1=桐光学園)、三井、田中井、宮本、土井。

 13点ビハインドで迎えた第3クォーター。安藤、中東泰斗(文4=光泉)の2大エースが今大会初めてそろってコートに立った。 「1桁差にしようと」(小山主将)して投入された両エースは終始気迫のこもった攻めを見せるが、気迫が空回りしうまく流れに乗ることができなかった。
 第4クォーターになるとオフェンスにキレが出始めた。安藤、中東、伊澤実孝(政経3=愛知産大工)といった経験豊富な選手が怒涛(どとう)の勢いで29点を挙げる。ディフェンスでも明大らしいプレッシャーディフェンスを展開し早大に思うようなオフェンスをさせなかった。相手の24秒オーバータイムを狙ってオールコートプレスで勝負をかけにいったが、あと少しのところで3Pシュートを決められ勢いをそがれる。最後に激しい追い上げを見せるも、それまでのたまりにたまった25点差を埋めるには到らず69-79で敗戦。明日の和泉体育館で開催されるホームゲームは3位決定戦に回ることとなり、決勝戦に駒を進めることはできなかった。
 1、2年生が中心となったゲームの前半は「オフェンスに走りすぎてディフェンスが疎かに」(小山主将)なってしまい早大に大きくリードを許した。相手にイージーバスケを許し自分たちのペースで試合を進められなかった。コミュニケーション不足が目立ち1、2年生にとっては課題が浮き彫りになったゲームとなった。

 早大に敗れたことで拓大との3位決定戦が決定。ここまで多くの選手が出場し経験を積んでいる。中でも「新入生を使いたい」(小山主将)という意図から若い選手のプレータイムが伸びている。その分主力選手のプレータイムは少なくなっているが早大戦の後半では主力のほとんどが登場。やや息の合わない場面も見られたが最終クォーターに本領を発揮し、早大を追い上げる場面も見られた。明日の拓大戦では大垣、バンバ(ともに拓大)といった好選手が並ぶ。今日の早大戦後半のようなプレーを展開しなんとしても3位に食い込みたい。