王者・早大に奮闘するも惜敗/関東学生春季1部リーグ戦

2014.05.05
 昨年の春秋リーグで優勝した早大に26―31で惜敗した。序盤は互角に渡り合い一時はリードするも中盤から相手猛攻に合い、6点のリードを許し前半を折り返す。後半は流れが明大に傾きかけたが、最後は早大に突き放されリーグ戦2敗目を喫した。

 大きな差はないものの、勝利には手が届かなかった。開始直後、早大のミスを誘うディフェンスで流れに乗り、オフェンスでも勢いのあるプレーで得点を重ねた。しかし15分に東江(早大)のロングシュートでリードを許すと、その後は常に後を追う展開となった。サイドシュートや速攻を含む怒とうの4連続得点などで突き放され、6点差で前半を終えた。後半に入ると明大のペースになる。堤の猛攻や岩上義之(政経3=氷見)のサイドシュートなどで点差を縮めていった。一時は2点差まで詰め寄ったが、王者の壁は高かった。終盤にかけて徐々に離され最後は力尽きた。
 流れを取り戻すことができなかった。勢いを失った後のプレーは、攻守ともに選手の納得のいくものとならなかった。それでも完全に流れを渡すことはなく、必死に食らい付いた。それだけに「前半のうちに修正できなかったのが結果につながった」(藤本)と、悔しさをにじませた。

 早大戦は、手痛い敗戦となった。「明日の法大戦は絶対落とせない」と堤。上位入賞のためには残り3戦全てで勝利を飾ることが絶対条件となる。この日の敗戦で選手の気合いはより強いものとなった。まずは明日の法大戦に勝利し、最終戦まで駆け抜ける。

[保屋松彩佳]

試合後のコメント
松本監督

「格上の早大相手に前半は堤が厳しいマークで潰されて苦しい展開だった。やはり相手は堤のプレーを警戒しておりマークを振り切るのが難しかった。そのような状況でも堤が一人で行きたがる時がうちの悪い流れであり、周りの選手が先頭に立って点をとる必要がある。うちの大きな課題の1つがそれだ。シュートもまた1つの課題だ。ノーマークでのシュートを外してしまっては勝てない。本番のプレッシャーでノーマークを外してしまうシーンが目立った。それ以上に、シュート以前のミスも多かった。どんな選手でも、100%決めるということはない。シュートを外すのはある程度は仕方ないが、シュート以前でミスをしてしまってはどうしようもない。その辺は今後修正していかなければならないと思う。後半は前半とは違って良かった。うちは“13点”というのをとるべき点、抑えるべき点としての1つの目安としており、11点だった前半と比べて15点とった後半は頑張ったと思う。また、キーパーが当たったのも大きい。前半はディフェンスのプレスが甘く、シューターがフリーの状態でシュートを撃たれるシーンが多かった。しかし後半は、詰めてシュートコースを限定したため対応することができていた。 (次の法大戦へ向けて)勝つためには、ディフェンスが重要。今日のディフェンスは受けて撃たれる、言い換えれば押し込まれることが多々あった。31点でよく抑えた方だと思う。日体大戦で26点に抑えた時のように、13点-13点のリズムで行ければよい。また、今日の試合ではポストが機能していなかった。ポストの練習もしてきているので、少しずつ結果も出てくると思う。そうはいっても結局、堤を頼らざるを得ないという状況に変わりはない。堤はうちの強みでもあるが、裏を返せば弱点でもある。法大戦は思い切って新しいメンバーで行くつもりだ。残り3試合、熱くなりすぎず落ち着いて戦うことが重要である」

堤主将
「ディフェンスができなかったのが全て。オフェンスはクロスを使ったプレーができなかった。個人としては前半に2点しか取れなかったので、もっと取って楽に試合を進めたかった。5点差という結果に対しては、内容的にはもっと点差を付けられてもおかしくなかったので、満足はしていない。今日の試合で負けてしまったので、明日の法大戦は絶対落とせない」

田中周平(商3=長崎日大)
「(今日の試合を振り返って)実力が出た試合。相手には追い込まれた時のプレーに余裕があったがうちにはなかった。後半のディフェンスは良かった。また、相手の退場をきっかけに2点差まで詰め寄った場面はこの試合一番のキーポイントだった。しかし前半、堤が厳しいマークでプレッシャーをかけられていた時に他のメンバーで点を取れなかったのが課題であり改善点だと思う。(次の法政大戦へ向けて)既に2回敗北しているので、今日以上に集中して、確実に取れるようにしたい」

藤本
「前半が悪かった。そしてそれを前半のうちに修正できなかったのが結果につながった。後半は、自分たちのミスで失点し、得点できなかった。それが改善されていれば勝てた可能性はあったと思う。個人としては後半は対応できた。でも前半に17点も取られてしまったら負けてしまうので、今後の課題。明日の法大戦は絶対に負けられない。後輩も出せるような試合にしたい」