山梨学大に敗れ3位決定戦へ/関東学生春季1部リーグ戦

2014.05.05
 順位決定戦予選となったこの日は、強豪山梨学大と対戦。試合開始直後左サイドを崩され、先制点を許すなど前半だけで3失点。明大もPS(ペナルティーストローク)で1点を返すが、後半に1点を追加され、山梨学大に1-4で敗北。この結果、今季リーグ戦2戦目で敗れた早大との3位決定戦へ回ることになった。

 「前半に3点取られるのはきつかった」と小池文彦コーチが振り返ったように前半の失点が試合の流れを悪くした。前半5分に左サイドの一瞬のスキを突かれて先制されると前半8分にも追加点を許す。前半16分にはPSを獲得しこれを川村敬亮(政経1=今市)が確実に決めて反撃に出るが、前半25分に相手カウンターから右サイドを崩されて3点目を献上する。その後カウンター中心に攻めるが得点を決められずに前半が終了した。小池コーチは「2点目を前半の終わりに取れるチャンスはあった。そこで決めて2-3で折り返せていたらゲーム展開は変わった」と悔やんだ。

 後半は前半の悪い雰囲気を断ち切り果敢に攻めの姿勢を見せた。しかし後半3分、相手に左サイドからリバースシュートを決められてしまう。その後安部雄貴主将(商4=横田)を中心としたカウンターから好機をいくつもつくるが山梨学大のゴールをこじ開けることはできなかった。試合を通して「個人の力の差はあまり感じなかった」と小池コーチ。しかし「点を取る意識が違っていた」(小池コーチ)とゴール前の積極性が試合の行方を左右した。

 次戦の3位決定戦はリーグ戦勝ち越しをかけた重要な試合だ。相手は今季予選リーグ戦で一度敗れている早大。「今度は必ず勝って王座に向けて仕上げていきたい」と小池コーチ。「春は点が取れていない」(宮田知監督)と課題は残っている。リーグ最終戦で多くの点を取り勝利で終わらせたい。そして、リーグ戦を勝ち越し6月の王座決定戦に弾みを付けたい。

[常光純弘]

試合後のコメント
宮田監督

「決定力不足だよね。チャンスは相応にある。ゴールを確実に決めるだけの気持ちの強さが相手の方が上回っていた。こっちのチャンスの時にカウンターで追加点を取られた。あれが痛かった。前半の3-1はしょうがないにしても。向こうの方が嫌な感じは受けていたと思うので。うちの方がゲームをつくり始めていた。今日はもう守りに入ることなんてしないでずっと最初から前から行けと言っていた。春は得点が取れていない。今日も1点しか取れていないし。せっかくPC(ペナルティーコーナー)の精度は上がってきているのに。バリエーションを使うのではなくてゴールを思い切り狙ってやればいい。そこでも弱気になってしまっている。前半の3失点は両サイドの戸田と宮下が相手のスピードに付いていけてなかった。3位決定戦は勝ってリーグ戦を勝ち越して終わりたい」

小池コーチ
「全体の流れとして前半に3点取られるのはきつかった。そんな中でも1点返して、2点目を前半の終わりに取れるチャンスがあった。そこで決めて2-3で折り返せていたらゲームの展開は変わったかな。後半始まって逆に1点取られてしまった。そのあたりの流れが良くなかった。あとは、FWにしてみれば得点力不足。あんなにチャンスがあって決定力がないからもっと決めきれるようにしていかなければならない。ボールを取られたときの守りも早いし、取ったときの攻撃も相手の方が早い。そこはこっちもやっていかなきゃなと思う。まだまだ甘い部分があるから修正してやっていかなきゃいけないかな。山梨学大との個人の技術差はあまり感じなかった。ただ今のゲームの流れはかなり違って、点を取る意識も違っていた。気持ちの問題。だから、相手はチャンスがあればきっちり点にしてくる。そこが甘かったかな。個人がそういった意識の中で練習していかないといいホッケーをしていても勝ちきれないことが起こってくるから普段のシュート練習からきっちりやっていく。100パーセントに近い数字で練習ではシュートを決めていないと本番では力を出せないからそういったことをやっていかないと勝てない。次はリーグ戦最後の試合で3位決定戦になる。今度は必ず勝って王座に向けて仕上げていきたい。必ず勝っていきたい」