学習院大に勝利で上位決定戦進出/関東学生春季1部リーグ戦

2014.04.29
 学習院大との予選リーグ最終戦に勝利し上位決定戦進出を決めた。試合開始直後からミスの多い相手に付け込みサークル内で好機を演出。そして前半4分、PC(ペナルティコーナー)のこぼれ球を大嶋雄飛(文3=今市)が押し込み先制。その後も得点を重ね4―0で勝利を収めた。この結果予選リーグ2位通過が決定。山梨学大との決勝進出を懸けた戦いに挑む。

 もどかしい試合展開を強いられた。先制点を奪い、流れを引き寄せたい明大だったが、なかなかシュートまで持ち込めない。しかし、前半13分、サークル内に縦パスを入れ好機をつくる。パスを受けた大嶋は落ち着いてゴール右へ打ち込み追加点。これで流れに乗り、このまま相手を突き放すかと思われた。しかし、この後も両チームともなかなかサークルインできず、試合はこう着。2点リードで前半を終えた。後半に入ってもなかなか攻め切れなかったが、PCなどの好機を生かし、2点を追加。上位進出へ向けて負けられない戦いでしっかりと勝ち切った。

 得意のパスホッケーが展開できなかった。4―0の快勝かと思いきや「全く不満」(宮田知監督)と指揮官の表情は険しかった。ボールを回す時間が多かったが「パスをつなぐホッケーができなかった」(小池文彦コーチ)となかなかサークル内で攻撃する機会をつくれなかった。格下相手に攻めあぐね、突き放せないもどかしい時間が続いた。

 大きな壁が待ち受ける。決勝進出を懸けた次の相手は強豪・山梨学大。この壁を越えなければ関東の頂点には立てない。そのためにもこの日見つかった課題を「やるしかない」(宮田監督)と1週間で修正していく。「どうしても決勝にいきたい」と小池コーチ。ここ数年は3、4位と足踏みが続いているため頂点への思いは強い。山梨学大には3年前の東日本学生選手権以来、勝ち星を奪えていないが悲願の関東制覇のためにはここで立ち止まるわけにはいかない。

[西村典大]

試合後のコメント
宮田監督

「今日は全く不満だね。PCしかり、基本に忠実にやるべきところで軽くいってしまったりホッケーに対するひたむきさが欠けてしまった。こうなったら来週は山梨学院とやらなきゃいけないので、勝つためにはあと1週間しかないけれどもう一回走り込みからやり直して基礎体力を仕上げていく。やるしかない。来週の試合を突破しないと頂上に立てないので何が何でも来週は勝つ。それに尽きるね」

小池コーチ
「動きが悪かった。明治がやろうとするパスをつなぐホッケーができなくてロングに頼ってしまった。プラン通りの試合ができなかった。FWだったらもっと点が欲しかった。守備面でも課題がかなり残っていて、ボールが遠くにあるときの守備でマークが甘い。中途半端に相手にボールを取らせてから当たりにいってしまった。今日ぐらいの相手だったらいいんだけど、次の山梨学院戦でそういったことをやっていると後手に回ってしまう。そこからサークルインされて得点につながってしまう。だからそこを1週間で修正していきたい。攻撃では攻めているんだけど集中力を欠いている。全員で攻め切ろうといった意思の疎通がまだまだ足りない。だから、点が取り切れていない。そこがやっぱり課題。あとはPCの精度を上げていく。山梨学院に勝ってどうしても決勝にいきたいから厳しい戦いになると思うけどしっかりものにして、久しぶりの決勝に進んで優勝したい」