大山博、寺田がベスト4入賞/JOC全日本ジュニア選手権

2014.04.27
 2年生2人が3位入賞を果たした。昨年度秋季新人戦でも3位入賞している大山博貴(営2=仙台育英)は精神力を武器に接戦を制し、準決勝に進出。寺田靖也(農2=八千代松陰)は攻めの姿勢を崩さず、果敢に戦い結果につなげた。

 2回の逆転勝利を収めた。フリースタイル84kg級の大山博の3回戦は、一時3―8まで放されるも、残り1分を切ったところで奮起。一気に追い上げ、最後の5秒でバックを取り9―8で終えた。さらに準々決勝では6―8でリードを許した状態から、意地のフォール勝ち。「気持ち負けしなかった」(大山博)と、精神面の成長を実感する試合となった。しかし準決勝になると、以前に対戦経験のある相手から1ポイントも奪うことができず、成績はベスト4に終わった。
 寺田は準々決勝で圧勝すると、ガッツポーズを見せた。相手は半年前の試合で、ラスト8秒で逆転負けを喫した選手。「リベンジだと思ってやった」(寺田)。試合の流れをつかんだ寺田は攻めで圧倒し、付け入るスキを与えずに11―0でテクニカルフォール勝ちを収めた。「今日は体が動けていた」(寺田)と手応えを感じる一方、ディフェンス面で不安を抱え、準決勝は悔いを残して敗退した。

 東京五輪の影響もあり大会の注目度が上がる中、入賞の2人の他にもベスト8、ベスト16がそれぞれ2人と多くの選手が健闘を見せた。来月には団体で挑む東日本リーグ戦が控える。下級生の活躍と、その刺激を受けた上級生の力で1つでも順位を上げたい。

[関本紗希]

試合後のコメント
大山博貴

「準決勝の相手は一回対戦したことがあって、チャレンジャー精神で臨んだが負けてしまって残念だった。接戦が多かったが気持ち負けしなかった。諦めなかったので。高校の時より試合で落ち着けるようになった。まだ危ない試合ばかりでレスリングっぽくないので直していきたい。今年は新人戦で優勝したい。リーグ戦は明治で戦うので、チームに貢献できるように頑張りたい」

寺田靖也
「準決勝は学年が1個下の相手だった。HPなどでもすごいと書かれていて、倒してやろうと思っていたが評判通り強くて、足をキャッチされてしまった。良いところは1つしか出ていなくてまだまだだと思った。4回戦は秋に千葉県の小さい大会の決勝でラスト8秒で逆転負けしていた相手。今回は半年ぶりにリベンジだと思ってやったら、良いところがたくさん出てよかった。今日は体が動けていた。タックルも入れたし、振りも投げも全部できた。攻めている時はいいのだが、ディフェンスがまだなっていない。攻めてくる相手だと準決勝みたいにばらばらにされてしまうので、前々から思ってはいるがディフェンスを強化したい。昨年はリーグ戦にも出られなかったが、今年は自分がリーグ戦に出て明治を背負わなくては。他大に負けないように頑張ります」