
筑波大に快勝 3勝目を挙げる/春季関東大学男子1部リーグ戦
センターからの攻撃がさえ渡った。サイドアウトの取り合いが続く中「速い攻撃やコンビネーションを大切にしていった」(政井拓歩・営2=市立尼崎)と原潤一(文3=習志野)のクイックなどで着実に得点を稼ぐ。またサーブで相手を乱し、小野寺徹(営3=東洋)によるブロックで止めるなど25―21で第1セットを先取する。
相手のミスにも助けられた。第2セット、相手のサーブミスなどで合計10点を得た。序盤こそ拮抗(きっこう)した展開を見せるが、10―11の場面から4連続得点で流れが明大に傾きかけた。その機会を逃すまいと、ピンチサーバーとして頼金大夢(法1=東福岡)を投入。自身の仕事をしっかりと果たすようにサービスエースを決めた。そこから勢いに乗ると、終盤の杉本匠(政経4=聖隷クリストファー)、有田賢史(政経4=福大大濠)のスパイクがシャットされるなどの苦しい場面も逃げ切り勝利に王手をかけた。
ジュースにもつれ込んだが、粘り強く競り勝った。「スパイクは全然駄目だったが、その代わり守備の面でサポートできた」(杉本)と言うように杉本、瀧野頼太(政経3=創造学園)の安定したレシーブから有田、與崎風人(政経3=鹿児島商)のスパイクで順調に得点を重ねた。終盤に23―21から追い付かれたものの最後は小野寺、與崎のブロックが決まりストレートで勝利した。
明日の対戦相手である法大とは「練習試合で五分五分だった」(有田)。勝利のためには、センターからの攻撃へ対応できるかどうかがカギとなるだろう。前半戦をいい形で締めくくり、上位争いに食い込みたい。
[板橋洋子]
試合後のコメント
有田
「向こうがそんなに強いチームではなかったので、ストレートで勝てたのは良かったです。けれど明日の法政が練習試合で五分五分だったので、明日勝ち切らないと上位争いに入れないので明日が勝負になります。単純に僕の対面していた相手のブロックが低くてその部分を見張っていただけなので、実際自分の技術がどうとか以前にラッキーなだけでした。そういう相手にはそれに応じたバレーボールをして勝っていって、高いところにはブロックアウトを狙っていなかければならないです。もともとブロックがいいやつがそろっているので、それがまとまってきました。低いけれど形はいいと思います。(中大戦を終えて)中大戦はセンターをブロックしようという考えでしたが、それができず、攻撃されて負けてしまったのは自分たちの実力不足だと認めて、次の試合から頑張ろうと切り替えました。(ここからカギとなるプレー、プレーヤーは)プレーヤーは與崎。プレーは全体なブロックですね。サーブが他のチームより攻めていない分、ブロックで引っ掛けてレシーブで拾って攻撃につなげていかないと明治は勝てない。そこは全員が意識強くやっていかないといけないです。(法大戦に向けて)明日はエースが高いところからパワーあるスパイクを打ってくるので、その選手にしっかり対応したいと考えています。明日は今日みたいにサーブカットが崩れたりしないので、我慢して自分たちのペースに早く持っていきたいです。僕らよりも爆発力があるチームなので、そこは丁寧なミスのないバレーでやっていきたいと思います」
杉本
「今日は自分でも見る限り調子が良かった。それに有田や風人や瀧野が僕を引っ張ってくれたので、こういう結果になったと思います。振り返ってみると自分たちもまだまだチームとして出来上がっていなかったですが、筑波の方が自分たちよりも出来上がっていなかった印象です。スパイクは全然駄目でしたが、その代わり守備の面でサポートできたかなと思います。拾ってつなぐバレーが昔ながらの明治のバレーと言われているのでそれを体現できたのかと感じます。でも日体大などはもっとすごいので、それを超えられるようにやりたいです。(中大戦を終えて)中大はすでに1つのチームとして完成されていて、自分たちもそれを見習いたいと思いどうしようか考えました。コート上で相手と戦うのは僕たち7人で、その7人でどう対処していこうかと考えました。その場その場でチームの状況は変わってくるので、どういうふうに適応、対応していくのかが試されると思うので、そういう面を磨いていきたいです。(ブロック対策について)ブロック練習は新しいチームになってから中村が中心になって試行錯誤してくれたので、そこは実ったかと思います。練習中でもブロックのメニューももちろんありますが、その中で前に出したり、ネットの真上にそのまま出すのではなく、相手に向かって前に突き出すことを意識したことでだいぶ良くなったと思います。実際ランキングでも小野寺が1位になっていますし。(ゲームキャプテンとして)全然駄目ですね。実際チームの中で引っ張っているのは有田とか風人、頼太も鼓舞しています。プレーの面で僕を選んでくれたと思うのですがまだまだです。(法大戦に向けて)今週の筑波と法政2戦勝って、勝ち越して折り返したいので明日もストレートで勝ちたいと思います」
原
「今日は相手のスタメンがインフルエンザなどでいませんでした。軟打とかを落としたりしていました。クイックはいいんじゃないですか。今日はキャッチが入ったらクイックへのブロックを飛ぶという作戦があって、それでブロックに入って止めることができました。チームはコンビネーションがまだまだ。チャンスを1本で切ることができなかったりします。コンビネーションをもっと精度を高く合わせていけるといいです。レシーブももっと良くできると思います。個人的にはクイックの幅があまりないので、もう少し広く打てるようにしていきたいです。明日の法大はセンター戦がうまいので、今日みたいに止めるというよりはワンタッチを意識して切り返していけるようにします」
政井
「日吉の体育館はまぶしいのでやりづらいです。けれどそれは関係なくプレーすることができました。ただライトとの攻撃が合っていなかったので詰めていきたいです。今日は相手が大きかったので、速い攻撃やコンビネーションを大切にしていきました。原さんはボールを読んで打ってくれるので信頼してトスを上げることができます。ブロックは自分でもびっくりしました。最近止めることができています。少しでもチームの力になれるといいと思います。2セット目の途中から攻撃が単調になってしまったので、3セット目ではセンターからの攻撃を増やしながら、サイドにも振るように心掛けました。チーム内は、コートの中での声が出てきていて、良くなってきています。今後はサイドとのコンビを合わせて、大きな声を出していくことを頑張っていきたいです。フローターサーブだとリズムがつくれて自分のタイミングで打つことができます。ジャンプサーブだと入れることから意識したりしなければならないので、それではなくフローターサーブで、中から早く打ってなどの指示に従って柔軟に打つようにしています。法大とは練習試合をやったときに負けています。センターがうまいので負けずにコンビを合わせていきたいです。攻撃力的には勝てると思うので、いつもの勝つ気持ちを忘れずにやっていきます」
関連記事
RELATED ENTRIES