(6)「がむしゃらに」松橋周平

2014.04.23
 昨年度、FW・BKともにスタメンの中心となった新3年生の活躍が優勝へのカギを握る。今回はその中からNo.8松橋周平(政経3=市立船橋)に注目した。

 明治の「8」に注目だ。昨シーズン終盤にスタメンの座をつかんだ松橋が、勢いそのままに、3年目はチームの核を目指す。

 飛躍の1年となった。昨年は手を手術し、試合に出られない日々が続いた。しかし目標をぶらさずに、紫紺を目指した。その努力が実を結び、対抗戦終盤からAチームへ。大学選手権では、全試合に出場した。
 忘れられない試合がある。昨年度大学選手権セカンドステージの立命大戦。敵のハイパントキック処理で痛恨のミスを犯した。ペナルティーをもらうと、直後にトライを献上。チームは、10―12で敗戦し、大学選手権ベスト4を逃した。「負けは自分のせいでもあると思う」と念願のAチームに出場はしたものの、チームの勝利に貢献できないことが悔しかった。そして持ち味である「前に出るプレー」を、大事な試合で出せずにいた。安定感を持ち、常にチームに貢献するために、今はキック処理やアジリティーなど自分に足りないものを磨いている。「日々がむしゃらにやるだけです」。この悔しさをバネに、今年は一層成長した姿を見せてくれるはずだ。

◆松橋周平(まつはし・しゅうへい)政経 市立船橋出 178cm・93㎏