男子は拓大に快勝しリーグ戦初勝利 女子は青学大に敗戦/関東学生1部リーグ戦

2014.04.22
 リーグ戦も終盤に入った第4戦。男子は拓大と、女子は青学大と対戦した。男子は3860点の明大リーグ戦新記録を出して快勝。リーグ戦初勝利を果たした。勝てば王座出場が決まる女子は、青学大に敗れてリーグ戦初黒星となった。

【男子】
 チーム全員で初勝利をつかんだ。開幕から3連敗中の明大は、拓大と対戦。負ければ1部2部入れ替え戦が見える落とせない試合だったが、丸子博貴主将(営4=広島大附)、荒木慎也(政経2=明大中野)が自己の試合新記録を更新するなど安定した射で終始試合を優位に運び、3860―3818と明大のリーグ戦新記録をたたき出して快勝を収めた。

 開幕からの強豪との3戦をいずれも僅差で落とし、3連敗中の明大。何としてでもリーグ戦初勝利を果たしたい第4戦の拓大戦は前半の50m、後半の30m共に高得点を出し、相手を常にリードした。丸子が先週記録した自己の試合新記録をさらに更新する649点、荒木も試合新記録の645点を出すなど、個々の選手が精度の高い射で相手を圧倒した。「各自が最高の点数を出そうとまとまって、チームで最高の点数を出せた」(丸子)と最終的に3860点の明大のリーグ戦新記録をたたき出し、リーグ戦初勝利を果たした。

 全員でつかんだ勝利だった。エースの前田悠帆(法3=東福岡)が不調で本来の点数が出せないながらも、「チームのみんなが助けてくれた」(前田)と主将の丸子、下級生の荒木など他の選手が高得点を記録して快勝した。「チームの状態は素晴らしく良い」(前田)とチームの点数は開幕初戦から右肩上がりだ。今年は毎試合後、出場した選手同士で話し合いを行い、個々の課題や修正点を確認して次の試合に臨んでいる。「毎週その課題をこなしているので調子が上がっている」(丸子)と選手全員でチーム力を高め合い、最高の点数を記録した。

 次の学習院大はリーグ戦最終戦となる。4戦を終えて1勝3敗と思うように結果を残せていない明大だが「最後は明治の新記録を出したい」(丸子)と選手たちの気合は十分だ。有終の美を飾って、白星でリーグ戦を終えたい。

【女子】
 勝てば王座出場が決まる第4戦に臨んだ女子チームは青学大に2346―2454で敗れ、リーグ戦初黒星を喫した。

 試合は序盤から劣勢。50mを終えた時点で80点もの差をつけられた。後半の30mでは中村彩(商4=越ケ谷)、西川夏未(理工4=神大附)がともに高得点を連発し持ち直したが、前半につけられた点差を縮めることはできず、大差での敗戦となった。この試合、中村彩(商4=越ケ谷)が今季自身最高得点をマークしたが、青学大の選手たちがことごとく高い点数を出し、勝利には結びつかなかった。試合後西川は「底上げという点を、見直していかなくてはいけない」と、チームの課題を口にした。

 王座出場決定は次戦に持ち越しとなったが、最終戦に勝利すれば3年連続の出場が決まる。すでに3勝を挙げている明大は、他大の残り試合の結果次第でも自動的に出場となるが、選手は受け身になるつもりはない。最終戦の相手の早大はリーグ随一の強豪だが「臆することなく自分の射をすることがカギ」(中村)と、勝利を虎視眈々(たんたん)と狙っている。3年連続の快挙に向けて、一丸となって早大を射ち崩す。

[森大輔・本永雅敬]

試合後のコメント
【男子】
丸子

「試合新記録を更新しました。調子は右肩上がりです。コーチや選手たちと課題の共有というのができていて、毎週その課題をこなしているので調子が上がっていると思います。チームはリーグ新記録を更新しました。調子は上がっています。徐々に選手が調子を上げてきて、チームが一体となってきたなと思います。(リーグ戦初勝利だが)やっと成果が出たなと思います。各自が最高の点数を出そうとまとまって、今日最高の点数を出せたので、また次につながる試合になったと思います。次の試合は、射の精度という問題が引き続きあるので、この1週間その課題を詰めて、最後は明治の新記録を出して終わりたいと思います」

太田俊(理工4=明大明治)
「ようやく勝ちました。今までは50mは良かったのですが、30mで下がってしまっていましたが、今日は8割のパワーをずっと出して終われたので良かったと思います。それがリーグ新につながったと思います。(次週がリーグ戦最後の試合となるが)次が最後ですが、最後の試合も楽しんで、最後というのをあまり考えずに選手と応援が一体になって楽しもうかなと思います」

佐山陽亮(法4=京華)
「今日は良い感じで勝つことができました。(個人としては)感覚がふわふわしていて定まらない中でやってきましたが、30mで微妙な感じになってしまったので次はベストな状態で挑みたいです。(次の試合は)今日の感覚を修正して、万全の状態で挑みたいです。最高の記録を出せるようにします。最高のものを出せるようにしたいです」

田代和也(文3=横浜隼人)
「チームがリーグ新を出して嬉しいのですが、それに絡めなかったのは悔しいです。個人的には、今日は点数に偏りが出たと思います。30mは良い点数を出せたと思いますが、50mが課題です。周りの人が290点から300点越えを出しているなかで、自分は278だったので、50mの点数が伸びれば全体の点数を底上げできると思います。リーグ戦期間中は、不思議ですが毎回新しい課題が出ているので、それは難しいことだと思います。ただ、今回は今まで悪かった30mの射が伸びました。ただ、50mは良くなかったので長距離の練習を1週間掛けて修正したいと思います。(伸びている後輩の荒木は)もうライバルですね。自分の試合新まであと2、3点まで追い上げられているので、最近に関しては良い目標になっています。(次の試合は)自分の射をするのが大前提ですが、自分の射をした結果が点数に出ていることが実感できていないので、自分の射を信じることとその結果を伸ばせるだけ伸ばしたいと思います」

林凌司(理工3=富士)
「(チームは)自分は貢献できませんでしたが、雰囲気や個々の選手は良いのでそれは良いと思います。(個人としては)調子は良くは無かったです。前の試合も600点を出せなくて、今日は越えたかったのですがうまくいきませんでした。(リーグ戦の雰囲気は)前の試合で慣れて、応援を力にすることはできたと思います。次の試合は、メンバーに入れたら練習通りに、自分の最高の点数を出せたらなと思います」

前田
「チームの状態は素晴らしく良いです。総合力で勝ちました。雰囲気も明るく、伸び伸びとしていて、チームとしての仕上がりは本当に良いと思います。(個人は)今日は何も良いところが正直ないんですけど、今日のように自分があまり良くなくてもチームのみんなが助けてくれて、総合力で勝ち取った試合だと思います。自分の反省点もありますがそれは自分の問題なので、勝ちを喜びたいと思います。(現在本調子ではない原因は)やはりできあがったフォームがどこかつじつまがあってなかったり、骨格とフォームが合っていないとか、どこかの力の入れ方が間違っていたりとか、そういう複合的なものが重なり合って、今の調子になっていると思います。全部を変えようとせずに、一つ一つを観察して解決していこうかなと思います。(次の試合は)チームの点数が右肩上がりにきているので、最後は明治新を出して、これで引退する4年生の先輩たちに花道を残して終わりたいと思います」

増田圭祐(商3=長野日大)
「今日はいつも通りやれたと思います。特別なことはせずに、いつも通りやって勝てたと思います。(チームは)一時期は前田が高得点を出して他の選手がそれに付いていくという感じでしたが、今日は前田も自分もあまり調子が良くなかったのですが他の選手が高得点を出して支えてくれたので、チームとしての点数という感じがすごくします。自分たちがもっと出せばチームの点数ももっと出るので、もう少し上を目指せるかなと思います。(次の試合は)リーグ戦で自分の射ができていないので、最後は自分の射をして終わりたいです」

荒木
「今日は試合新を出せました。自己新まであと5点でした。それは良かったのですが、30mの点数が伸びていないので、それを強化しないといけないです。今日分かった射形のミスを来週までに直せたらと思います。50mの射形を30mでも維持したいと思います。50mはこのままで良いので、30mでも50mでもやっていけたらと思います。試合新を出せたということはチームに貢献できたということなので、それは良いと思います。(チームは)右肩上がりの点数を出していますが、最初の試合が悪天候もあって低かったので、それはもったいなかったなと思います。(次の試合がリーグ戦最終戦だが)今の調子を崩さずに、今以上の点数を出していけたらなと思います」

【女子】
中村

「前回の第3戦の時に同じブロックの他大に点数で負けていて、チームのみんなも(青学大に)勝てるかどうか不安はあったと思います。さらにチームを支えてくれていた牛久保(早紀・政経3=大妻多摩)が今回は不在で不安がある中の試合でした。自分自身はリーグ戦通してあまり良くなかったので、今回の結果は良かったと思います。今日は押し手をしっかり安定させようと思って臨みました。30mは特によかったので、いい時の感覚がつかめていると思います。次の早大は2500点は出してくると思います。それでも臆することなく自分の射をすることがカギだと思います」

西川
「(王座出場が懸かった試合で)意気込んだつもりはなかったんですが、緊張してしまって手が震えてしまいました。全体の点を見ればいつもと変わらないと思いますが、今回は(600点より)マイナスが大きかった。3年がいなくて2年生が多く出場することになったので、2年生の負担が大きくなってしまったと思います。今回は応援の声も小さくて、雰囲気も良くなかったので、そこは直していかなくてはいけないと思います。(早大には)勝ちたいですが、正直今のままでは厳しいと思います。でも各自ミスを詰めれば点数は上がっていくので、次の試合ではやることをやっていきたいと思います」

松坂茉莉(国際4=神奈川県立多摩)
「特に緊張はしなかったのですが、今日はいつもしないミスを多くしてしまいました。なぜだか分からないのですが、途中からいつも通りにできなくなりました。勝てる試合だったのですが。でも今回の敗戦はマイナスとは思いません。見つかった課題を直して、次の早大戦は勝ちにいきます」

橋本茉由子(政経2=明大明治)
「(初のリーグ戦だったが)緊張はしませんでした。むしろ出られることにわくわくしました。点数的にはもっと出せたかなと思います。次の早大戦も出場して自己新記録を出したいです」

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