専大相手にストレート勝利/春季関東大学男子1部リーグ戦

2014.04.22
専大相手にストレート勝利/春季関東大学男子1部リーグ戦
 リズム良く勝ち取った。1勝1敗で臨んだ専大戦。先週、リーグ初戦の「学芸戦で負けて結構ショックだった」(杉本匠・政経4=聖隷クリストファー)と、全員が悔しさを胸に試合へと臨んだ。第1セットを12点の大差で先取すると、勢いそのままにストレート勝利を収めた。次戦の中大戦へいい形でつなげた。

 攻撃がさえた。第1セット、終始リードする展開で試合は進んだ。この試合、鮮やかに決まったのがブロックだった。小野寺徹(営3=東洋)、輿崎風人(政経3=鹿児島商)の2枚ブロックで相手をシャットアウトし8―3。さらに輿崎の時間差攻撃が決まると7点差をつけ大きくリードを広げた。
 第1セットを25―13で先取し、迎えた第2セット。原潤一(文3=習志野)が相手クイックを止めるが両者10得点までシーソーゲームを展開。しかしここで勢い付けたのは先週得点率で伸び悩んだエース・杉本だった。「自分が決め始めて、それに対して相手ブロックが薄くなったところに政井がトスを回してつないでいく。またブロックが意識し始めたら、自分に戻ってくる理想の形ができていた」と杉本。攻撃パターンがうまく機能し、25―19と連続でセットを奪う。
 
 嫌な流れを払拭(ふっしょく)した。第3セット5―8、この試合初めて相手にリードを許し、相手に流れが傾いた。しかし本日一回目のタイムアウトを機に流れを取り戻す。4連続得点で逆転に成功すると再びブロックポイント。スタメン起用されたセッター・政井拓歩(営2=市立尼崎)が丁寧なトスワークを披露すると、守備ではリベロ・瀧野頼太(政経3=創造学園)の懸命なレシーブでボールをつないだ。最後はブロックポイントが決まり25―19。セットカウント3―0でリーグ戦2勝目を挙げた。

 次戦ここまで全勝と勢いに乗る中大と激突する。中大はルーキー・石川を軸に若手メンバーでそろえる。リーグ初週で影を潜めたチームも少しずつ調子を上げてきた。「ダークホースは明治だと。それができればいい」(杉本)。全員バレーで中大戦に挑む。

[長堀笙乃]

試合後のコメント
杉本

「学芸戦と駒大戦に比べたらいい出来だったと思います。それぞれ学芸戦で負けて結構ショックでした。特に練習に関して変化は無かったですが、練習に取り組む姿勢や問題を抱えている中で、それをどう克服していくかという気持ちの切り替えが大きかったと思います。(具体的な問題点は)勝ちたい姿勢が全然見られず、個人個人好き勝手にやっている感じでした。そういうことをもう少し改めて、勝ちに全員が向かっていくような、個人プレーを支える周りのフォローなどをさぼらないように、ミーティングで課題の1つとして挙げました。(今日の試合は)まだまだです。もっと心の底からやりやすいようにしていかなければいけないと思いました。攻撃面に関しては自分が決め始めて、それに対して周りも相手ブロックが薄くなったところに政井がトスを回してつないでいく。またブロックが意識し始めたら、自分に戻ってくる理想の形ができていました。守備でもブロックポイントも多かったですし、サーブカットはダイレクトボールがいくつか返ってしまったのもありましたが、比較的に見れば安定したほうかなと思います。(チームの完成度は)厳しい言い方になってしまいますが、60くらいです。(中大戦に向けて)今一番注目されているチームですから、そういう相手に対してネットを挟むとやはり強い相手なので負かしてやりたいと思います。ダークホースは明治だと。それができればいいです。プレー面に関しては甘い面が多いと思うので、そういった点を研ぎ澄まして洗練させていきたいです。この流れをうまく中大にぶつけられたらいいと思います」

瀧野
「この勝ちは学芸に勝てなかった1勝なので、ここで振り出しに戻った感じです。ここからが勝負です。先週あんな試合をして、一人一人がこの一週間どう変わっていけばいいのを多分考えたと思うので、それが今日の試合でしっかり出せたのかなと思います。今日は自分たちの調子が良くて、いつも以上のプレーができたからこういう展開ができました。こういう出来のいい日は本当にあるかないかで、今日それが起きました。実力というよりも、調子の良さで勝ったと思います。チーム的にはまだまだ甘いミスもあったりするので、そこを詰めていければと思います。勝ってうれしいけれど、トーナメントと違ってリーグ戦は出だしの流れとかで変わってきます。勝ったうれしさに浸らないで、今から明日の試合に準備できたらいいと思います。どんな勝ち方でも勝てばうれしいし、負ければ悔しい。負けて悔しいという気持ちが明治に一人一人あるかといえば無いので、一人一人にそういう感情が出てくればもっといいチームになると思います。(中大は)下級生チームでもあるから来年もそのまま今のチームと試合をすると思うので、どういうチームなのか、どういった癖があるのかをしっかり見て、今日みたいにムード良くやれば追い詰めることができると思います。相手の方が断然格上だけど胸を借りて勢い良くいきたいと思います」

政井
「スパイカーの皆さんがしっかりボールを読んでくれて、自分もしっかりブロックを見れたと感じました。学芸戦の悔しさもあっただろうし、駒大戦でチームが一つになれたというのもあり、この一週間しっかり練習できたと思います。(先週は)チームとして戦っていなかったです。もっとしゃべって、チーム力で勝ちを重ねていきたいです。有田さんが中心になって声を出してくれています。一人一人の役割を果たすことができれば、どこでも勝てるチャンスは出てくるチームだと思うので、もっとチームで固まっていきたいです。(後輩の辰巳選手(遼・文1=清風)の存在は)負けたくないです。春も辰巳が試合に入り出して、それが悔しくて練習もしました。(スタメンへの意気込みは)全面に出します。新さん(新貴裕・平26営卒)みたいに、トスですごいことはできないですが、丁寧なプレーをしっかり見習って、1点欲しい時にしっかり上げられるトスを目指していきます。(スパイカーとの相性は)この三試合でだいたい分かりました。今日は途中少しだけトスが偏ってしまいましたが、序盤は時間差、Aクイック、センターも使ってしっかりできたので、その点は良かったと感じます。(中大戦は)高校の時国体で星城にフルセットで負けたので、悔しさがあります。向こうは色々な攻撃があると思うので、その攻撃をレシーブで上げて一つでも減らせば自分たちのチャンスも出てくると思います。守備の面で頑張りたいです」