好機つくれず早大に敗戦/関東学生春季1部リーグ戦
立ち上がりの「攻める気持ち」(宮田知監督)が足りなかった。「早稲田の攻撃に対して引いて受け身になって守ってしまった」と小池文彦コーチが言うように攻め気が足りず、ひたすらに守備に回るだけの時間が続く。すると前半6分、サークル外左サイドからの鋭い打ち込みがゴール前までつながり、タッチシュートを決められ先制点を奪われた。なんとか追い付こうとパスをつなぎ、やっとの思いでPC(ペナルティーコーナー)を獲得するも決め切れない。そのままカウンターを仕掛けられ、追加点を奪われると明大の足が止まってしまう。「あれは痛かった」と宮田監督が振り返るようにその後、チームに暗雲が立ち込めると前半終了間際に1点を追加され0―3で前半を終えた。
それでも後半は安部雄貴主将(商4=横田)を中心に「最後まで諦めないで自信を持ってやり抜こうという姿勢」(宮田監督)を見せた。明大優勢に試合を進め、後半だけでPCを4回獲得。しかし早大の安定したディフェンスに阻まれ好機をつくるまでには至らなかった。それでも後半24分、安部のパスに合わせた佐々木遼(法2=石動)が1点を返すが、前半の失点は重く、1―3で敗戦を喫した。
早大に敗れはしたものの関東制覇の道が絶たれたわけではない。「最低でも2位通過」(小池コーチ)すれば上位決定戦へ進むことが可能だ。来週の学習院大戦では格下の相手になるため「どれだけ点を取れるか」(宮田監督)がカギとなってくる。今度こそ持てる力を全て出し切り勝利をつかみたい。
[吉川真澄]
試合後のコメント
宮田監督
「最初の6分、敵がうまいのか、事故みたいに点を取られてしまった。もっと最初から攻める気持ちでやらせなかったのが敗因かなと。もっと自分たちの力を信じてやれば良かったのに受けて立ってしまった。その間にああやって点を取られてしまった。後半はうちがずっとボールを持っていたんだけど、0―1で負けていたときにPCを取って決められれば良かったんだけどそのカウンターで2点目を入れられてしまった。あれは痛かった。でも最後まで諦めないで自信を持ってやり抜こうという姿勢は見られたので終わったことは切り替えて学習院には来週絶対勝って少なくともグループ2位通過をする。そうすると相手は山梨学院が出てくるがどっちにしろ優勝するには勝たなきゃいけない相手なので。谷光(未有・法1=天理)は本当に頑張っている。これから成長してくれると。もっと上級生がリードしてあげないと。試合開始のホイッスルがなった瞬間からもっとエンジン全開でやらないといけない。もっとボールを回せるはず。もっと全員がボール以外に持っているものの伝導性がもっとでてきていいはず。後半の1点はあれだけ攻めていれば取れる。あとはPCで追い付けるはずなんだけどね。最後のPCもバリエーションで入れるんじゃなしに谷光に思い切り打たせれば良かったなと。来週は学習院とやってどれだけ点を取れるか」
小池コーチ
「ディフェンスの要である4年生の岡崎(慶二・理工4=石動)がケガでいなかったのが痛かった。あとはディフェンス面で早稲田の攻撃に対して引いて受け身になって守ってしまった。それで相手を自由にさせてしまった。ただ後半はそこを切り替えて前で守らせてプレッシャーをかけていってそれが結果良かったと思う。後半はずっとうちのペースでやることができた。ただやっぱりPCの精度が問題。何本か先に取ったのにもかかわらずそれを決め切れなかったから追い付けなかった。時間的には遅かったが後半に1点をなんとか取れた。本当は追い付ける力があるんだけどなかなかセットプレーでの精度が。逆に早稲田の方がその辺を確実に決めてきている。精度が高い。その中で1年生の谷光は一生懸命闘志むき出しでやってくれた。その辺はかなり評価できる。ただ周りが谷光は1年生なのにもかかわらず頼ってしまっている。それを今度は上級生が助けられるようにしていかなければいけない。リーグ戦はまだ終わりじゃないので来週勝って最低でも2位通過する。その場合、山梨学院と当たることになるが今はもう力の差はないのでしっかり勝ち切っていく。今の状態ではまだまだ全然力を出し切れていない。立ち上がりは先週と一緒で固さが見られる。最初から攻められたらもっといい展開になってしっかり勝てたとは思う。今日は反省点がかなりあると思うので修正して来週の格下の学習院大戦に臨んでしっかり勝っていきたい」
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