
大逆転で新チーム初白星!/春季関東大学男子1部リーグ戦
悪い流れを引きずっていた。1セット目は15―12までリードしたものの、ミスもあり5連続失点で逆転された。スパイカー陣もなかなか決定打を決め切れず、前日の敗戦の雰囲気を引きずったまま20―25で落とした。
徐々にリズムをつかんだ。2セット目からはセッターを辰巳遼(文1=清風)から政井拓歩(営2=市立尼崎)に代えて打開を狙った。「(辰巳よりも)身長がない分、勢いで流れを変えたかった」(政井)とセンター攻撃を多く使い、相手のマークをエースの杉本匠(政経4=聖隷クリストファー)から外した。しかし、コンビが合わずスパイクのミスも目立ち、競り負け22―25で2セットを連取された。
後が無くなった3セット目はスパイカー陣が躍動した。有田賢史(政経4=福大大濠)が序盤から鋭いスパイクをサイドから打ち込むと與崎風人(政経3=鹿児島商)も負けじと得点を重ねた。それでも相手の攻撃は止められず19―21と追い込まれ、タイムアウト。「このタイムアウトでみんなのエンジンがかかった」(杉本)と3連続ポイントで逆転すると、最後は有田のスパイクが決まり25―23で1セットを奪い返した。
完全に流れをつかんだ。一気に攻めたい明大は序盤に7連続得点で差を広げると後半は杉本にボールを集め、25―21でセットカウント2―2と追い付いた。
最後は粘り勝った。相手の速攻に苦しんだが、杉本の気持ちの込もったスパイクで得点を重ねた。相手のサーブミスでマッチポイントをつかむと最後も相手のミスで得点を奪い16―14で勝利。「相手のミスに助けられた」(中村悠貴主将・文4=習志野)が、明大本来の、粘って得点を重ねるバレーでリーグ初白星を挙げた。
逆転勝利も満足はしていない。「3セット目からの気持ちを最初から出さないといけない」(杉本)と、まだまだ新しいチームには反省点も多い。それでもフルセットの末の勝利に自信も付いたはずだ。この1勝で勢いに乗り、さらに勝ち星を積み上げていきたい。
[石渡遼]
選手のコメント
中村
「3セット目から意識が高まり攻めの姿勢を貫くことができたと思います。セッターが代わったことでリズムにも変化が生まれたのではないでしょうか。とにかく、一勝できて安心しました。気持ち的にも楽になりました。試合内容は厳しいものでしたが、今後に生かせることもあります。相手のミスに助けられた部分が大きかったですが、自分たちにも甘さがあり、最終セットも追い付かれてしまいました。今後も目の前の一戦一戦を大事にやっていきます。気持ちで勝負したいです」
杉本
「3セット目のタイムアウトからみんなのエンジンがかかったと思います。勝ちたいという気持ちが強くなりました。自分としては調子は全く良くありませんでした。ストレートで勝ちたかったのですが、決定打が少なかったのでそこはスパイカー陣が頑張らないといけないです。下級生はまだ試合独特の雰囲気に慣れていない感じがあります。もっと伸び伸びとプレーできる環境をつくってあげたいです。技術もまだ未熟なのでリーグを通してレベルアップしてほしいです」
政井
「身長がない分、勢いを変えていこうと思いました。3セット目からうまくリズムをつくれたかなと思います。この一勝は大きいです。安心しました。フルセットを勝ち切れたことも自信になります。まずはコンビをしっかり合わせて雰囲気を盛り上げること。自分の役割を果たしていきたいです。去年新さん(貴裕・平26営卒)に教わった遠いところまでトスを伸ばすことはまだまだできていないので意識してやっていきたいです」
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