2戦目は男子は日本工大に惜敗 女子は東洋大に勝利/関東大学1部リーグ戦

2014.04.14
 リーグ戦2戦目は男子は日本工大、女子は東洋大と対戦。男子は強豪相手に接戦を演じたが、惜しくも敗れた。女子は東洋大相手に勝利し、王座に向けて一歩前進した。

【男子】
 強豪の日本工大に3829―3852と接戦を落とし、0勝2敗となった。前半の50mはリードして終えたが、後半の30mで逆転された。出場選手全員が600点以上を得点する活躍を果たしたものの、一歩及ばなかった。

 強豪相手に前半は互角以上の戦いをした。最上級生エースの太田俊(理工4=明大明治)が「50mは良かった」と話したように前半は2396―2285と111点リードして終えた。しかし、30mに入ると強豪相手に点差を詰められて最終的に23点差で敗戦した。

 開幕から連敗となったが、1戦目の専大戦での3760点を69点上回るスコアを出し
「今日はチームとしては最高のものを出せた」(丸子博貴・営4=広大附)と選手たちは納得の表情を浮かべた。次の3戦目は「何としても勝ちたい」(田代和也・文3=横浜隼人)早大戦。王座出場に向けて落とせない試合となるが「3連勝したい」(増田圭祐・商3=長野日大)と選手たちは前を向く。悲願の王座に向けて、負けられない戦いが続く。

【女子】
 開幕から連勝で王座が見えてきた。強豪の東洋大を相手に19点差の接戦を制し、2勝目を飾った。試合は50mでリードされるも、30mで逆転。東洋大は「ヤマ場」(西川夏未・理工4=神戸大附)と警戒していた相手であり、チームはこの対戦に照準を合わせて調整してきた。開幕3連勝を目指す明大は13日に上智大と対戦する。

 試合は序盤から終始接戦となった。前半の50mは東洋大に3点リードされて折り返したが「何となく(接戦だと)分かっていたが、気にしないようにした」(中村彩・商4=越ケ谷)と選手らは自分たちの射に集中した。30mでも一進一退が続いたが、最終エンドで相手が大きく外したのに対し、明大は各選手ともきっちりと得点。わずか19点差で勝利した。試合後は「接戦だったので、勝ててほっとした」(牛久保早紀・政経3=大妻多摩)と、選手は安どの表情を浮かべた。この試合では、1戦目でチームトップの得点を出した牛久保が低調な中、西川が616点をたたき出す大活躍。昨年は、エースの深澤菜見(平26文卒)が圧倒的な点数を稼いでチームを引っ張っていたが、今年は「1人ではなくみんなが引っ張るようなチーム」に変わった。週替わりで出てくるヒロインに、昨年とは違うチームの強さが表れている。

 この日の勝利で王座出場が大きく近づいてきたが、女子リーダーの中村は「あまり意識しないように、一戦一戦ちゃんと戦っていく」と気にしない様子。20日に行われる次戦の上智大戦でも自然体を強調した。3年連続の快挙へ、チーム一丸で突き進む。

【森大輔・本永雅敬】

試合後のコメント
【男子】
丸子

「今日はチームとしては最高のものを出せたと思います。連敗してしまいましたが、それが現実なので明治の意識の足りないところがあったので、そこの最低ラインの意識を引き上げて次は勝ちます。早稲田戦は今日の反省点を共有して次に出したいです」

太田
「今日の試合は全体的にあと一歩が足りなかったです。後半は良かったですが、あと一歩何かが足りませんでした。(個人は)自分的には50mは良かったのですが、30mで下がる癖が出たのでそれは良くなかったです。(王座出場について)まだ可能性があるので前だけを見て、来週に向けて自分の決めた点数を出してチームに貢献していきたいと思います」

佐山陽亮(法4=京華)
「今日はチームの点数が良かったので、昨年だともっと点差を付けられただろう相手にここまで接戦を演じることができたのはチームが成長した証だと思います。今日は下の方は伸びましたが、上の選手が伸びなかったので、もったいなかったなと思います。今まで2試合とも接戦で負けてしまったことは悔しいですが、これから3つ勝って王座に行けたらと思います」

横尾大河(文4=掛川東) 
「チームは応援も出ていて、雰囲気は良かったです。個人としては50m出だしの3エンドはビビっていたのであまり良くなかったですが、切り替えて残りの3エンドは持ち直しましたのでそれは良かったです。30mはそこまで感覚は悪くなかったのですが、当たるときと当たらないときの差があったので、もう少し30mを練習して次の試合に臨みたいと思います。次の早稲田戦はこのブロックでは一番と言える相手なので、自分も気合いを入れて臨みたいと思います」

前田悠帆(法3=東福岡) 
「チームは自分以外は本当に良かったです。明治というチームとしては理想的な形だったと思います。(今まで2戦とも接戦を演じたが)今日は自分がいつも出せる点を出せずにそれで負けてしまった部分があるので、自分以外の7人は素晴らしいと思います。それでもチーム全員の力が合わされば強豪相手にこれだけの戦いができると証明できたと思います。(王座に向けて)あと3戦勝っても行けるか分からないですが、希望はまだあるので、3戦を戦い抜いて最後笑ってリーグ戦終われるようにしたいです」

増田
「先週の試合よりは自分の試合ができたと思います。ただ不安な点は何個かありますが、それは練習するしかないです。そんなに悪くはなかったです。(2試合とも接戦でしたが)それは嬉しかったです。勝つことはできませんでしたが、強豪と競り合うことができたので、残り3戦このような感じで3連勝したいと思います」

田代
「今日は格上相手によい試合ができましたし、チームの雰囲気もすごく良かったです。ただ、個人としては50mは点数は良くなかったので、あと1週間で修正したいと思います。30mに関しては最近安定してきましたが、50mと30mともに点数を上積みしていきたいです。(王座に向けて)早稲田には何としても勝ちたいというのはチームの中であるので、ピークを次戦に持っていってそこに勝てれば王座への道が開けると思います」

荒木慎也(政経2=明大中野) 
「今の調子は普通より少し悪いかなと思います。伸び縮みが激しいのでそれを直したいなと思います。(王座に向けて)2敗したことは結果は結果なのであと3つ勝つしかないです」

【女子】
中村

「チームのみんなに感謝です。今回は、個人では反省しかない。気負いすぎたのが原因です。ただ、いつもは何本か的から外すのが、今回は50mで1本も外すことがなかったのが収穫です。粘り強さが出てきたと思います。試合は何となく(接戦だと)分かっていましたが、気にしないようにしました。チームのみんなにもあえて伝えないようにしました。(次戦の)上智は勝てる相手。みんなでやることをやればいい点数が出せると思います。(王座が見えてきたが)あまり意識しないように、一戦一戦ちゃんと戦っていくだけです」

西川
「チームに貢献できたのがうれしいです。少しミスしても点数は出せるという意識を持つようにしたら今週は練習でも調子が良くなって、それが試合でもそのままできました。次の上智は絶対に勝たなければいけない。今まで通りにやれば勝てると思います。個人としては600点は越したいです」

松坂茉莉(国際4=神奈川県立多摩)
「(勝利については)安どという感じです。ずっと競っていたので勝ててうれしいです。今回は、早く射ち終わろうと思っていたのができました。早く終われば、みんなの応援に回れるので良かったです。620点を出すのは今年の自分の目標なので、次の試合では出したいです。そして点数だけではなくて、精神的にもチームを支えていきたいです」

牛久保
「接戦だったので、勝ててほっとしました。ずっとドキドキでした。先週が良かったので、プレッシャーを感じてしまい、50mは良くなかったです。勝てたのは、みんなが諦めずに応援してくれたおかげだと思います。次はメンタル面での調整をきちんとしていきたいと思います。上智、青学と続きますが、勝って弾みをつけたいです。(最終戦の)早大に勝ちます」

堀栞(商2=春日部共栄)
「(初のリーグ戦だったが)先週からいい調子で、すごくいい状態で試合に臨めました。自分の点数的にはまだまだでしたが、勝ててよかったです。次の試合では、選手に入って、距離に関係なくいい点数を出せるようにしていきたいです」

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