
新チーム始動 慶大に勝利し、開幕白星発進/関東学生春季1部リーグ戦
試合の流れを引き寄せる先制点だった。序盤から安部雄貴主将(商4=横田)、大嶋雄飛(文3=今市)ら昨年からの主力FWを中心に慶大ゴールを脅かすも、相手GKのファインセーブもあり、得点を決め切れない展開が続いた。そんな中、PCの好機が訪れ、谷光未有(法1=天理)が華麗なアシストを見せた。ゴール前に入れた谷光のボールをフリーになっていた松本晃司(政経3=石動)が落ち着いて流し込み、先制点を挙げた。その直後にホイッスルが鳴り響き前半終了の合図を告げた。1点リードで前半を折り返したことは「大きかった」と小池文彦コーチは振り返った。
後半に入ると拮抗した試合展開が続いた。そんな中、後半16分に川村敬亮(政経1=今市)のアシストから山本圭佑(法3=名古屋国際)がドリブルで持ち込み2点目を挙げた。冬場に走り込みを積み「走り負けたりすることはないチーム」(小池コーチ)に仕上がった明大は試合終了まで運動量は衰えず、慶大に付け入るスキを与えず、そのまま2―0で開幕戦勝利を収めた。
今年こそは頂点に立つ。「優勝したいという気持ちが強い」(宮田知監督)と意識を高く持ち、チーム一丸となって日本一を目指す。さらに「もっともっと期待したい」(宮田監督)と首脳陣の評価も高いユース日本代表を経験した川村、谷光のルーキーたちも加わり、戦力も充実している。開幕ダッシュを決めた勢いそのままにまずは関東制覇を狙う。大いに期待の懸かる明大ホッケー部から今年も目が離せない。
[西村典大]
試合後のコメント
宮田監督
「結果は白星だからそれは良かった。このチームは非常に安部中心に2月からよくトレーニングにしっかり打ち込んできているし、本人たちが優勝したいという気持ちが強い。だからそれが逆に個人個人に力が入ってしまって、ボールを動かす意識、全員ホッケーみたいなつながりがなくなってボールに近いものだけがホッケーをやっているみたいに終始なってしまった。チャンスはたくさんあったがそれを決められない。慶大のキーパーは調子付けてしまって当たっていたからコースを抑えにきていた。ちょっとかわせば入るのにそういう余裕がなく、FWの選手の視野が狭かった。フィジカルをつくれと指示したので去年より基礎体力が向上していると思う。Pプラス4Sと言っている。フィジカルとスピード、スタミナ、スピリット、あとは頭のスマートだと。フィジカルがないと賢さは出せない。1年生は今日先発で出した谷光と川村の高校日本代表はやっぱり期待通りの動きをしてくれている。谷光はもっとPC入ってもおかしくないんだけど。でも彼が入ってきたことは大きい。敵はやっぱりPC取られると脅威になるので。川村もとても視野が広く味方を使える選手なのでもうちょっと慣れてくれば、もっともっと期待したい。今日はゲームメーカーになる2列目がもっと積極的につなぎ役になって欲しかった。でも初戦はこんなもんでしょう。去年との違いはやっぱり勝ちたい意識でしょうね。最上級生が本当にまとまってやっている。春は優勝しかない。来週勝てば1位通過は見えてくるので駆け上がって、これから3連勝してしまえばあとは優勝決定戦だけなのでそこまで行きたい。(次戦の早大は)キーになる選手が何人か中央ラインにいるのでそこをつぶすことを意識して、早稲田のやりたいことをやらせない。うちのやるべきことをやるということを意識して、アウェーでも勝つことが男の美学じゃないのかなと思う」
小池コーチ
「初戦ということでかなり緊張していたようで動きはあまり良くなくて、思っていたプラン通りにはいかなかった。そこが反省点だった。中盤でポイントをつくりながら攻めたかったけれど、なかなかうまくいかなくて、単調な攻撃をしてしまった。ただ、交代したFWが1点取ってくれてリードして折り返せて、そこは大きかった。そんな中でもスーパールーキーの谷光、川村がしっかり働いてくれたからそれはすごく良かったかなと思う。今日は前半の残り20分ぐらいからこっちのペースになると思っていた。そのときにPCをもらったのに決め切れていない。そこも今日は良くなかった。PCは打つコースも呼吸も合っていなかった。そこで少し苦しい展開にしてしまったと思う。冬場はかなりフィジカルトレーニングをやってきた。練習量も変えて、持久力、筋力が付いてきた。今年は走り負けたりすることはないチームに仕上がっている。今日は体力面ではしっかりしていた。ただやっぱり固さがあった。今年は練習を積んで勝ち切れるチームになった。予選は全勝して決勝トーナメントにいって、春リーグを優勝する。今年は結果を常に残していきたいですね」
安部主将
「初戦ということでチーム全員が固かったという印象でした。試合内容はまだまだ。もっと明治のホッケーができたと思う。PCは練習をしているんですけれどそこもまだまだかなと思う。来週からもっと緊張感を持ってやっていきたい。冬場から結構、走り込みをしてきたので後半でもみんな走れていた印象でした。今年はまずは関東制覇、次は日本一という目標でやっていきます」
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