
学芸大に完敗 リーグ初戦落とす/春季関東大学男子1部リーグ戦
ミスで流れを失った。序盤こそエース・杉本匠(政経4=聖隷クリストファー)のスパイクなどで6―4とリードを奪ったが、そこからサーブミス、スパイクミスが続き逆転されると一気に相手に流れが傾いた。終盤には3連続でブロックポイントを許すなど、攻撃が封じられた。開幕スタメンを勝ち取ったルーキーのセッター辰巳遼(文1=清風)も「サーブカットを崩され、時間差攻撃がうまく使えなかった」と明大の持ち味であるスピードバレーを見せることができないまま1セット目を23―25で落とした。
1点に泣いた。続く2セット目は一進一退の攻防が続いた。しかし「相手が研究してきてスパイクが思うように決まらなくなった」(杉本)と、このセットは1得点にとどまり、エースで悪い流れを断ち切ることができなかった。さらにマークを外したい他のスパイカーたちも勝負どころで決め切れなかった。一時は28―27とセットポイントを奪うが、最後は学芸大の高く多彩な攻撃に押し込まれ後がなくなった。
自分たちのバレーが最後までできなかった。3セット目は少しでも流れを変えようと有田賢史(政経4=福大大濠)に代えルーキーの川村悠希(政経1=雄物川)、中盤でセッターを辰巳に代え政井拓歩(営2=市立尼崎)を投入した。しかし、一度相手に傾いた流れは最後まで戻らず、このセットを13―25と大差で落としストレート負けを喫した。
リーグ初日を終え、確実に白星が欲しい初戦を落とした。「自分たちのことを管理できていない」(杉本)と試合経験のないメンバーの多い新チームはまだまだ発展途上だ。しかし、リーグ戦は先も長い。ここからが本番だ。まずは明日の駒大戦で初勝利を挙げ、勢いに乗っていきたい。
[石渡遼]
選手のコメント
中村悠貴主将(文4=習志野)
「今まではどこか先輩に頼っていた部分がありましたが、自分から支えて引っ張っていくという気持ちで試合に入りました。今日はリードしているのに自分たちで自滅してしまうパターンが多かった。ミスだけは無くして、丁寧に一本ずつ取っていこうと心掛けながらプレーをするようにしました。今回のメンバーは、去年と比べて試合に出ていた人が少ないので、試合感覚がどういうものか分かっていない部分があります。そういった部分ではまず気持ちの面が追い付いていなかった。ミスから自滅して、相手に流れを渡してしまったのが敗因です。昨日の練習前のミーティングでは、相手の特徴を分析して、技術面ではレフトのクロスを締めていこうと確認しました。けれど自分たちの気持ちというのがリーグ戦の試合に追い付いていなかったと。今日の試合への入りは思ったより良かったと思います。リーグ戦を経験してなくて硬くなっている人も多くて、もう少し自分たちで声を出して自分たちのリズムに持っていくことができれば良かったかなと思います。練習中から声を出すというのは何回も言っていますが、やはり練習からできていないことは、試合では練習の時よりも気持ち的に追い込まれているからできないというのを改めて感じました。自分たちのやることをやっていくことが大事なので、慌てずにやることをしっかりとして、プレー中の声でも決まった後の声など盛り上がりが少なかったと見ていてもやっていても感じたので、そのあたりをもう一度ミーティングで気持ちを高めて明日の駒大戦に備えたいです」
杉本
「学芸はこちら側からしてみればチャンスで普通に勝てる相手だったんですけど、それを取りこぼしてしまってもったいない試合だったと思います。でももう前を向くしかないので、切り替えていきます。明治にはチーム力が足りませんでした。個人個人でつながりが非常に薄いということがこの試合で発覚したので、修正しなければならないです。例えば、一人がスパイクを打つときに相手のブロックに引っ掛かってやられるときがありました。2、3セット目から僕のスパイクが決まらなくなってきたのは、相手が前から僕たちのことを研究してきてブロックを向けてきたり、チームの他のスパイカーが決められなかったのがあると思います。周りが決め切れないと相手のブロックを分散することができません。3セット目は人をたくさん代えて、少しでも雰囲気を良くできれば良かったのですが。明日の駒澤はまず相手がどうこうより先に、自分たちのことを管理できていない時点で弱さにつながっているので、相手より自分たちを変えてから初めて同じ土俵に立てると思います。今日もこれから反省点を上げて、どこが駄目か自分たちで考えてから駒澤戦に臨みたいと思います」
瀧野頼太(政経3=創造学園)
「こういう結果になったのは予想通りだと思います。練習からこういう状況になるのは目に見えていた感じがあって、それを変えられませんでした。一人一人が練習に集中できていなかったと思います。見ての通りそれが結果につながってしまいました。チームとしてどんなチームになるのかが明確にされていないし、これという売りもなく軸もない。自分としては精神的に強くならないといけないと思います。試合前の勝つイメージが湧いてこないです。切り替えは難しいですがなんとかモチベーションを上げていかないといけないです」
辰巳
「やはりセッターとしては初めてだったので緊張はしました。向こうのジャンプサーブにやられてカットが良くなかったので時間差をうまく使うことができませんでした。そこでバックアタックを多めに使うことを意識しました。ただ、まだその日調子がいいスパイカー、調子の悪いスパイカーを見極めることができていないので、そこは経験だと思います。リーグ戦は勝っても負けても試合が続くので、まずは切り替えてまた明日から頑張ります。同期には思い切りやれと言われています。声だけは出し続けていきます」
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