平井健、200バタ2位で代表内定

2014.04.12
平井健2位も代表入り
 ついに悲願の日の丸を背負う。前半から攻め150mまでトップを守ったが、ラスト25mで瀬戸大也(JSS毛呂山)に抜かれ2位に終わった。しかし1分55秒27をマークし派遣標準記録を突破。優勝した瀬戸と共にパシフィック大会、アジア大会の代表入りを獲得した。昨年世界水泳の代表漏れした悔しさもあり「やっと日本代表に入れてホッとしています。素直に嬉しい」とはにかんだ。
 予選では自己ベストを更新し自信を持って臨んだ決勝。前半から積極的に攻めるレースでトップへと躍り出た。隣を泳ぐ瀬戸にも頭一つ分のリードを保っていたが、終盤に失速。残り50mで瀬戸がラストスパートを懸けると一気に逆転され優勝を逃した。「(瀬戸に)今日は絶対に勝てると思っていたので負けたのが一番悔しい」。高校時代から一緒に戦ってきた瀬戸を平井健は「今の結果じゃ満足しちゃいけないと思わせてくれる存在」と語った。
 それでも確実に手ごたえは掴んでいる。「正直4秒台は完全に見えました。後は3秒台を出すのに何が必要か鈴木先生とも話して取り組んでいきたい」。後半にタイムを挙げるだけの持久力など課題は見えた。夏まで強化に取り組み、アジア大会、パシフィック大会へと挑む。【西谷侑紀】

鷲尾400自由形7位
 鷲尾は初の日本選手権決勝に「今まで経験したことのない世界を味わえたのは、自分にとって良いことでした」と晴れやかな表情を見せた。
 「楽しみたい」と臨んだ決勝では萩野公介(東洋大)が引っ張る日本新ペースに付いていけず、200mのターンで先頭から3秒遅れの8位と出遅れ7位に終わった。萩野は昨年の世界水泳でこの種目の銀メダリスト。序盤から突っ込むハイペースに「世界との差を感じた」が、結果以上に世界レベルを体感し経験値を積んだ。
 鷲尾は一昨年、高校3年のインターハイ400m自由形で4位に入ったが、大学入学後は結果を残せていなかった。専門は400mだが「200を泳げないと400も泳げない」と一心し、昨年からスピード強化に着手。前日の200mでもB決勝進出と結果を残すと、得意の400mではそれを上回る活躍を見せた。今後は9月のインカレに照準を合わせるという。「インカレで明大に貢献したい」と次なる舞台に意気込んだ。【奥村佑史】

住吉は100m自由形で6位
 この種目を得意とする住吉は、ロンドン五輪にも出場した内田美希(東洋大)ら実力者がそろう中、6位に終わった。前半を27秒03の5位で折り返し、得意の後半で追い上げようとするも失速。56秒25でフィニッシュした。昨年のインカレで記録した55秒79からタイムを落とす結果に「今まで何のためにやってきたのか」と肩を落とした。持ち越しになった4継メンバー入りに向け、ジャパンオープンでこそ、好タイムを狙う。【阿部慎】