ルーキー躍動も早大に敗戦 /東京六大学チャリティーマッチ

ルーキー躍動も早大に敗戦 /東京六大学チャリティーマッチ
 2日目を迎えた六大学リーグ戦。トップチームが合流したこの日は、昨季1部昇格を決めた法大と昨季まで1部リーグに所属していた早大との試合となった。来年度入学予定選手を多く起用しながらの戦いとなったこともあり早大には敗戦を喫したが、選手それぞれが持ち味を発揮し法大から勝利を挙げるなど順調に経験を積んだ。

<法大戦>
 スターターは安藤誓哉(情コミ3=明成)、三井啓史(政経1=札幌日大)、中東泰斗(文3=光泉)、宮本滉希(明成)、土井慧吾(政経3=日本学園)。

 安藤と中東の2トップが魅せた。安藤のフリースローで始まった第1クォーター、なかなか波に乗り切れなかったところを、宮本のブロックから中東が抜け出しダンクシュートを決めチームを盛り上げる。続けて安藤もドライブで切り込みバスケットカウントを獲得、これを確実に決めさらに差を広げる。このピリオド19得点中2人で17得点という活躍でさすがの貫録を見せつけた。
 その後は新入生を含め下級生中心に試合を進めた。第2クォーター、安藤、中東が抜けると明大の得点が止まりかける。三井の3Pシュートでなんとかつなぎ1点ビハインドで後半を迎えると、徐々にルーキーらもチームに適応。「早い展開に持ち込むことで自分らしさが出せた」(斎藤拓実=桐光学園)と斎藤、吉川治耀(京北)の鋭いドライブを中心としたオフェンスで相手を圧倒、勝利を収めた。

<早大戦>
 スターターは吉川、齋藤、三井、吉本、宮本。

 新入生が躍動した。主力の安藤、中東を代表合宿で欠き、新入生中心で臨んだこの試合。その新入生を含め選手それぞれが持ち味を発揮。早大相手に高さで劣る中、宮本がドライブからのバスカンを決めインサイドで攻守に気迫のプレーを見せれば、吉本も3Pシュートで得点を重ねる。2ガードの斎藤、吉川もドライブ、ボール回しなどでしっかりアピール。力を見せた。しかし随所に好プレーを見せながらも経験で上回る相手に対し最後に力負け。「外のシュートが入らなかった」(吉川)と課題も見えた。
 試合には敗れたものの、最後に齋藤のブザービーターで1点差まで詰め寄るといった見せ場もつくった。経験のある4年生が多く卒業したため、トップチームとはいえ経験不足は否めなかったが「新人がいい」(塚本清彦ヘッドコーチ)と新たなチーム作りに確かな収穫を得た。

 早大に敗れたことで明日の試合で慶大に勝たなければ優勝はなくなった。対する慶大は唯一全勝と好調で最終日に臨む。好調の慶大に対してどれだけの試合ができるかが今後公式戦を迎える上での目安となる。