
今年度初の大会で苦戦…気持ち新たに前進誓う/全日本ジュニア選手権

続いて56㎏級には永原が出場した。永原は大会までの調子はかなり良く記録も伸びていたというが、スナッチは記録なし、ジャークは113㎏でトータル記録なしに終わった。大幅な減量の影響で、実力を十分に発揮することができなかった。10日間で10㎏減量するという大幅な減量で、食べ物は飲み物のみ、サウナスーツで入浴するという徹底ぶりだった。減量は先輩たちにも止められたというが「どうしても出たかった」(永原)と出場を決めた。迎えた本番は最低スナッチ100㎏、ジャーク120㎏を目標にしていたが、大幅な減量は初めだったことやスタート重量が重めに設定されていたことで「不安要素が多かった。心に減量の影響が出てしまった」(永原)と不本意な結果に終わった。冬季はフォームを変えてからは記録がかなり伸びたという永原。次回は62㎏級で上位入賞を狙う。
94㎏級に出場した山本はスナッチ108㎏、ジャークでは142㎏を成功させ、トータル250㎏で7位となった。大会までの調整は良かったというが、弱点の克服がおろそかになっていたことが試技に出たという。冬季の2部練では高重量をガツガツ触っていたというが、弱点のパワー不足が今回の結果に出てしまった。昨年も同大会に出場した山本は、昨年と今年を比べ力不足を実感したという。日頃の成果しか試合では出せないということを感じ、情けないと唇をかんだ。「今まで何も考えず練習してきた。口だけのことがほとんどだったけど、今変えないとこの先も変わらない」(山本)と意識の転換を誓った。最近練習ノートを付け始めたという山本。まずは毎日体幹トレーニングをしていくと意気込んだ。
続いて94㎏級には針生が出場した。スナッチでは1本目の108㎏こそ失敗したものの、残り2本を成功させ、113㎏に成功。ジャークでは1本目の135㎏のみの成功にとどまり、トータル248㎏で8位となった。高校の頃からのひざのケガの影響もあり、一時は練習を休むこともあったというが、自身の弱点というスクワットの強化に励んだ。スナッチは山本のベスト記録である115㎏、ジャークはベストの138㎏を取って142㎏まで取るつもりでいたというが悔しい結果となった。「本番強さがないと感じた。1本目をしっかり取らないと、挑戦すらできない」(針生)と試技後には悔しさをにじませた。髙原康幸前主将(平成26政経卒)に言われたというスナッチ143㎏、ジャーク152㎏成功を今年中に達成したいと意気込んだ。「まずはパワーを強化してフォームの改善に努める」(針生)とさらなる活躍を誓った。
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