片山・内田組がダブルス準優勝  諱はシングルス3位/関東学生新進選手権

2014.03.12
 決勝で惜しくも敗戦を喫した。片山・内田組は中学のクラブチーム時代からペアを組んでいた。「何も言わずともお互いの動きが分かる」(片山)とペアの信頼関係を語った。3回戦まで順当に勝ち進んでいき、準決勝では同じ明大の熊倉周作(政経3=大分舞鶴)・伊藤勇貴(商2=名経大市邨)と戦い、ストレートで下した。試合後、熊倉は「サーブで崩された」と2人のサーブを高く評価した。決勝でもサーブは好調であった。1セット目は1ゲームもサーブをブレイクされることなくセットカウント6―3で先取する。しかし、2セット目で流れが変わり、2回ブレイクされてセットカウント2―6と勝負はタイブレークへともつれ込んだ。序盤に連取し4―1とリードを奪うが「サーブで2ポイント取られてしまって引きずってしまった」(片山)とそこから9連取され4―10で苦汁をなめた。

 決勝で敗戦したものの、内田は試合後に「準優勝できたことは自信になったから、もっと練習して自信を付けたい」と今大会での収穫を語った。男女ともに飛躍の大会となったため、春関、リーグ戦とさらなる期待が掛かる。

 「調子が悪いなりにもここまでいけたのは良かった」(諱)。男子シングルス3位となった諱だが、大会前にインフルエンザを発症し大会前に調子を崩していた。ストロークの感覚すら無かったと言う中で勝ち進み、地力のあるところを見せた。敗れた準決勝の相手は、昨年の関東大学1部リーグ戦ではシングルス・ダブルスともに1を務めた日大のエース・堀切(日大)。格上とも呼べる相手に対して「正直勝てた」と言う諱の言葉通り、ラリーでは互角の戦い。特にスライスを多用し優位に立った第2セットは6-2とモノにした。しかし、第1、3セットでは自らのミスからポイントを献上。また、第2セット途中で腰をひねった違和感から集中力も欠き、最後まで修正し切ることができなかった。

 絶不調で不完全燃焼となった悔しさは残るが、逆境で3位と結果を出した自信は収穫だ。関東学生トーナメント大会の目標は「単複ともに最低ベスト8」(諱)。結果を出し続けることでエース・小野陽平(営3=関西)、弓立祐生(政経2=新田)に次ぐ存在を確立し、周囲の期待に応えたい。

[高田悠太郎・西尾健三郎]

試合後のコメント
片山

「今日はとても悔しい。(タイブレークで)4―1までは普通にいい感じだったけど、その後のダブルフォルトで流れが変わった。ファーストも入っていなくて、俺のサーブで2ポイント取られてしまって引きずってしまった。そのまま守りに入ってしまって負けの要因につながった。今日は下手に考え過ぎていて全くリターンが入ってなかったから、内田が粘ってくれてやりやすかった。全体的に見て、ファーストサーブが良かった。オールキープで良かった。今後はリターンを強化して、気持ちを強く持っていきたい。胸張ってプレーできるように練習していきます。春関ではベスト8まではいきたい」

内田
「(タイブレークで)守りに入ってしまったのもそうだけど、相手の勢いも良くて気合いを入れてきていた。そこから僕たちが逆に引いちゃったから、そこが駄目だった。2セット目は先にブレイクされてしまって取られた。さらに、相手にサーブを楽にキープさせてしまった。完全に相手のペースになったから駄目だった。僕は自分のサービスゲームで、サーブを打ったら(片山が)決めてくれるから楽だし、安心してプレーできる。後半思い切ったプレーができていなかったのでそれは今後変えていきたい。だから、いろんなパターンで流れをつかめるようにしたい。準優勝できたことは自信になったから、今後ももっと練習して自信をつけていきたい」