反省点多く、登頂ならず/冬山決算合宿
1年間の山岳技術の成果を試す決算合宿が12月23日から1月4日まで行われ、日本最難関の山として名高い剱岳の北方、赤谷山の山頂を目指した。出発の遅れや天候不良もあり、登頂できなかったが、学生だけで無事に合宿を運営することができた。山岳部はこの合宿で4年生が引退し、3年生主導のチームが3月の春山合宿を見据え、活動をスタートしている。
「課題が克服されなかった」(小林雅章主将・営4=昌平)。事前の合宿から課題の、時間を守れなかったことが今回も行程全体に響いてしまった。「上級生のサポートができなかった」(細井一輝・商1=明大明治)と、下級生の準備が遅く、出発が遅れた。風雪による視界不順も影響し、登頂を諦めざるを得なかった。深いところでは腰まである雪の道を、ラッセル(雪をかき分け進むこと)をしていくため、多くの体力と、危険が伴う冬の山。予定の行程が事細かに定まっている中で、一つのミスが大きく影響する。出発まで直接の面倒を見る2年生も「指導力の無さを感じた」(長坂公貴・政経2=韮崎)と、それぞれの学年で個々に反省材料を得る結果となった。
「悔いの残る」判断となった。「今から考えると、登頂も狙えた」と小林は振り返った。リーダーを務め、部隊の安全と、強化や登頂を目指すあんばいに苦悩した。部員を危険にさらすことはできないが、目標も達成したい。「もっとできた」と、自分の決断を悔いた。
決算合宿を最後に、山岳部は代替わりする。主将としての今年は「悔いのある1年」とし、決算合宿で登頂できなかった責任を口にした。それでも、この4年間は「技術が未熟だったというより、人として未熟だったと感じた」「人間として成長できる」部だったと、山岳生活を振り返った。
決算合宿を最後に、山岳部は代替わりする。主将としての今年は「悔いのある1年」とし、決算合宿で登頂できなかった責任を口にした。それでも、この4年間は「技術が未熟だったというより、人として未熟だったと感じた」「人間として成長できる」部だったと、山岳生活を振り返った。
来年の決算合宿では、名峰・剱岳に挑む。「高い目標だが、合宿一つ一つを確実に成功させていけばいける」(長島慎也・政経3=静岡市立)と新主将。また「(登頂のためには)いろいろなことを、必死にやっていかなければいけない」(長坂)と、冬山での登頂経験がまだ無い2年生のモチベーションも高い。「来年は登頂してほしい」(小林)と、前主将がエールを送る中、体制を新たに、次年度の活躍を誓った。
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