リレーメンバー全員でつかんだ4位入賞/全日本学生選手権

2014.02.21
 インカレ最終日に行われたクロスカントリー4×10㎞リレー。明大からは荒木智史(営2=新庄北)、西田大地(政経2=おといねっぷ美術工芸)、島田正叡(政経1=南砺平)、三上幹生(政経3=金山)が出場。それぞれが会心の滑りで後ろにつなぎ、4位入賞を果たした。

 トップ集団に食らいついた。1走を任された荒木は今回が2回目の出場。昨年も同じ1走として起用されたが、満足のいく内容の走りができなかった。「悔しすぎてレース中に泣いてしまった」と荒木。悔しさを胸に、腕を強化するメニューを増やしクラシカルの練習を積んだ。今回は見事にその成果を発揮した。荒木は「出し切った。1走の役割が果たせてよかった」と笑顔。1走を終えて5位という好位置に付け、2走につなげた。

 エースが快走を見せた。個人戦で13位という好成績を残していた西田。兄である西田順風選手(早大)がトップ集団を率いていたが、先頭のペースが上がっても離されることなくついていき2、3番手の位置をキープ。そんな中、レースが動いたのは1周目が終わる少し前だった。「兄が先頭で仕掛けたが絶対離れないぞと思った」(西田)。勢いを落とすことなく、5位で回ってきた順位を2位まで押し上げた。「(西田は)最後まで食らいついて3走にいい流れでつないでいた」と山石康貴(政経3=北海道留萌)も称賛。兄弟対決は兄に軍配が上がったが、チームに大きく貢献する活躍を見せた。

 積極的に仕掛けていった。3走を任された島田は「先輩方がつないでくれたいい流れのままトップ集団についていこうと思った」と奮闘。6.5㎞地点付近ではスパートをかけて早大を抜き、一時1位に躍り出た。その後日大、東農大に抜かされたものの、島田らしい思い切りの良い走りで後続との差を広げた。島田は「自分なりにいい走りができた」と安堵の表情。個人戦で自分の走りができなかった悔しさを晴らした。

 アンカーの三上は最後、早大のエース・佐藤友樹選手を抜くことができず4位でフィニッシュ。選手たちは「これが全員の精一杯」(荒木)と納得している反面、「メダルがあるのとないのとでは全然違う」(西田)、「来年は表彰台に上がりたい」(荒木)と勝利にまだまだ貪欲だ。スキー部ではインカレが唯一の団体戦。リレー種目での4位入賞はチームの結束力の賜物だ。三上は「オフシーズンからチーム全体で頑張ってきた結果」と満足そうに顔をほころばせた。明大は総合5位でインカレを終えた。目指すところはさらに上。今後は再び個人での戦いになっていく。それぞれが力を付け、来年のリベンジを誓う。