金井がRCS年間王者の座をつかむ/明治神宮外苑大学クリテリウム
圧倒的な力だった。昨年は前主将の西沢倭義(農4=北桑田)が年間チャンピオンとなり今年も連覇の期待が大きく掛かった。「ジャージーを着た時からその重みがずっと背中にのしかかっていた」とプレッシャーの中でのレースが続いていた。しかし、クラス1でRCSをともに戦い抜いた市山襄(政経3=法政二)、小林和希(政経1=裕誠)をはじめ、チームメイトの支えが力に変わり連覇を成し遂げた。
人一倍の努力が功を奏した。金井の強さは「誰よりも多く練習をしている」(小林)ことにある。早朝4時半からの朝練に加え自主練を取り入れ、自分を追い込んでいった。「守るしかない。(ジャージーを)誰かに着られたくない」。この思いを胸に必死にペダルをこぎ続けた。
リーダーらしい走りを見せ続けた。7月、長野県で行われた第4戦・白馬クリテリウムラウンドでリーダージャージーを獲得すると、各戦で上位入賞を果たした。他者を寄せ付けない圧巻の走りでリーダージャージーを死守した。
「まだ1年あるので当然狙いに行く」(金井)と来シーズンへ向けて意気込んだ。3連覇を達成するべく、さらなる高みへ挑戦し続ける。
[橋本杏菜]
試合後のコメント
金井
「レースはできなかったが年間チャンピオンの連覇ができ、今を迎えることができてうれしい。年間チャンピオンのシリーズを気にしながら走る経験はなかなかできないので、すごくいい経験が今年1年できたと思う。一番印象に残っているのは、チャンピオンジャージーを取った長野のレースで、そのジャージーを着た時からジャージーの重みがずっと背中にのしかかっていて、正直不安でしょうがなかった。チームメイト全員が支えてくれたので、今ここに自分がいられると思っている。ジャージーを着たその日から『守るしかない。誰かに着られたくない』と感じていた。不調になったらまずいとおびえながらも練習していた。(主将になって)自分一人では何もできないというのを実感する。副将、同期に助けてもらっている。(今年の目標は)やはりインカレで勝ちたい。昨年が14位で、もう少し頑張れば優勝も遠い場所ではなかったので、今年は優勝を狙いたい。(RCSは)自分もまだ1年あるので当然狙いに行く。来年も取って4年目を後輩に託したい」
市山
「この1年間のRCSを振り返ると、昨年に比べて成長を実感できるものだった。クラス1に出場して、明治に貢献できたのではないかと思う。それでも、表彰台にあと少しのところで上れなかったのは来年に向けての課題。優勝した金井は、練習から先頭を引っ張っている。以前からチームを引っ張っていこうという気持ちが表れていたが、主将になってよりチームを引っ張っていこう、部をまとめていこうという行動が多く見られるようになった。来年度のインカレ優勝を目標にやっていきたい。大学生活最後の1年なので、個人としても結果を残したい」
小林
「(5位という順位は)クラス1に上がってあまりレースが多くなかったが、行田のレースで順位を上げられたので満足している。明治が多くレースに出ているというのもあるが上位に入れてうれしい。力的にも1年の中では上の方ではない。日大や中央に強い選手がいるので、その人たちに勝てるように頑張りたい。(クラス1のレベルは)クラス2で走っていた時よりは速かったが、神宮には海外の大学チームも来て一番レベルが高いレースとなるので、走りたかった。この一週間はちゃんと調整も入れてやってきたので気合いが入っていた。今日のレースで締めくくりたかった。気持ち的にも今日が一番ピークだった。2年連続の総合優勝ということで来年も明治が取らないと駄目なので春合宿もしっかり練習して4月の初戦からも優勝できるように頑張りたい。(金井さんの強さは)日頃の練習からすごく強くて付いていけなくなる程だが、自分を強くしてもらっていると思う」
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